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第16話 テクスチャを使う(レイヤーの合成)

 まずは「テクスチャ」で画像検索をしてみてください。


 紙・木材・石材・金属など様々な「質感」と「色彩」を持った画像が大量に見つかると思います。

今回はこれらの「素材」を地図作りに使う方法を試してみます。


 地図はこれです。


挿絵(By みてみん)


 (何度も使い回しておりますが)……まぁ、普通に描いて普通に塗った地図です。




 この地図に「紙のテクスチャ」を「合成」します。


挿絵(By みてみん)


 あまりファンタジーっぽくはないのですが、効果を判りやすくするためこの紙質を選びました。


 「紙」を画像ソフトに取り込み、「地図レイヤー」の上に重ねます。この時に「乗算」という合成方法を選びます。


挿絵(By みてみん)


 文字通り2枚レイヤーの絵柄を掛け合わせるもので、次のような画像になります。


挿絵(By みてみん)


 紙レイヤーの「紙質」が反映されています。




 今までの話では、レイヤーは単純に重なっているだけでした。不透明度を調整してレイヤーを半透明の状態にした場合を除き、下のレイヤーの絵は上の絵と重なると見えなくなっていました。




 それに対して今回の「合成」は、上下2枚の画像を合成方法ごとに決まっている法則で計算しつつ合体させ、新たな1枚の画像を作り出す、というイメージです。


 「乗算」というレイヤーの合成方法は、最も一般的な方法です。多くの画像ソフトでこの合成方法が使えると思います(たぶん)。

 画面上の全ての場所で上下2枚の色を調べ、足し合わせるように働きます。「水彩絵の具を混ぜ合わせた時に起きる現象」と考えてほぼ間違いはなく、感覚的に分かりやすいです。

 女性の写真やイラストで例えば「頬紅をさしシャドウをひく」とか。画像加工の基本としてよく使われます。


 ただし、この「乗算」でできる画像は元の2枚の画像のどちらと較べても、必ず暗い仕上がりになるので注意が必要です。




 もうひとつ、別の合成方法をご紹介します。

地図に合成する画像はこれです。


挿絵(By みてみん)


 何だか真っ黒ですね?

しかし、メニューの【画質調整>ライティング>シャドウ・ハイライト】でほんの少しシャドウ部分を明るくすると、次のような画像に変わります。


挿絵(By みてみん)


 こんな模様が隠されていたのですね。




 使う合成方法は「スクリーン」というものです。

 2枚のレイヤーの絵を、2台の映写機を使って、ひとつのスクリーンに同時に写したときの合成画像になります。


 2枚のレイヤーのうち、一方が白である部分は合成後も白になります。一方が黒い所はもう片方の色がそのまま反映されます。普通の色が重なる部分は……予想がかなり難しいです。

 そして合成画像は元の画像より必ず明るくなります。


挿絵(By みてみん)


 合成後の画像が白っぽくなり過ぎるので、元の地図をやや暗くしました。合成後の画像はこちらです。


挿絵(By みてみん)


 これもファンタジー風とはいえませんが、効果確認のために選びました。




 他に、例えば「アスファルトの路面のアップの写真」を「スクリーン」で地図に合成してみると、次のようになります。


挿絵(By みてみん)





 2枚のレイヤーを「合成」する方法には他にもたくさんの種類があります。色々な合成方法の特色を理解して狙った効果を出すためには、それなりの経験が必要です。

 しかし、「なろう」の挿絵として使う地図に細工するだけなら、それほど難しいことではありません。


 まずは、「白い紙のテクスチャ」を「乗算」で地図に合成してみましょう。

 一手間を加えることで、地図の雰囲気を大きく変えることができます。

次話で完結予定です。

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