表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/17

第12話 色を塗る②(色の塗り分け)

 前回は下の地図を作りました。


挿絵(By みてみん)


 今回は違う地図を作ってみましょう。コレです。


挿絵(By みてみん)


 ご近所の地図ではなくもっと広い範囲を描いた地図です。……本当は世界樹を植えたかったのですが、「出来損ないの盆栽」にしか見えないので「里」にしました(涙)




 さて、では問題です。

上の2枚の地図には色の使いかたに違いがあります。それは何でしょうか?


 答えは、前回の地図が「地形を色分けしている」のに対して、今回作る地図は「勢力範囲を色分けしている」、です。

 新しいほうの地図にも山や森が描かれていますが、これは「どの勢力(版図)にも属さない」という意味で描いてあって、この部分には国境線が存在しません。


 私達が現在普通に見かける地図には、「地形」と(都道府県境や国境などの)「境界線」とがどちらも描かれています。「なろう」で使うファンタジー地図でもこれらは両方描いて結構なのですが、見やすくするために色分けはどちらか一方だけに使うことをお勧めします。




 それでは第2問です。

 もう一度新しく作った地図をご覧ください。この地図には「何を描いたレイヤー」が「どういう順番で」重なっているでしょうか?

 これが想像できるかたは、この地図を自作することができます。


 では実際にこの地図を作ってみましょう。今までに説明した手順がほとんどなのでサクッといきます。


①500×400ピクセルの大きさで新しく地図画面を作る

②「基本色レイヤー」を作り薄い色で塗る(島に残っている薄茶色がこれです)

③「下描きレイヤー」を作って下絵を描く


④海岸線・国境線を描く

 新しく「海岸線・国境線レイヤー」を作り境界線を描きます。今回のブラシ径は1です。黒い線ならこの太さでも十分ですね。ちなみに海岸線はレイヤーを複製して2枚を結合、やや強調してあります。境界線を描き終わると下のようになります。

 (下描きレイヤーは不要になったので削除します)


挿絵(By みてみん)


⑤色分けをする

一応再確認すると。「海岸線・国境線レイヤー」で自動選択ツールを使いひとつの国の範囲を選択する。新しいレイヤーを作り、その国の範囲を塗りつぶす。という手順になります。


挿絵(By みてみん)


 1色に1レイヤーを使いながら全ての色を塗ると次のようになります。


挿絵(By みてみん)


 各色が揃ったら、レイヤー毎に色の調整を行います。

 この時のレイヤーを下から順に並べると。

「基本色」→「5ヶ国の色」→「海の色」→「海岸・国境線」→「森の色」「山の色」となっています。森と山は周囲の国境線を隠すためにこの時点では一番上にあります。第2問でこの塗りの部分の並び順が判ったかたは完璧です。


⑥森レイヤーと山レイヤーの加工

 それぞれ自動選択後に選択範囲を2ピクセル分拡大、広がった部分をブラシで塗ると境界線は下に隠れて見えなくなります。指先ツールを外側にこするように使うと、境界をぼかすようにさらに範囲が広がります。


挿絵(By みてみん)


これで色塗りが終了しました。


⑦「国境の一部を川で上描き」「山のアイコン、都市の印、方位アイコンの設置」「外枠の設置」

 色塗りよりも上に新しくレイヤーを作り、描きこみを仕上げます。

(詳細省略)


⑧文字入れ

 今回使用したフォントはすべて「メイリオ斜体」、大きさは地図標題が24、国名が18、町名が14、地名が12ポイントです。種類によってフォントの大きさや色を変えることで見やすくなります。




 私はこのエッセーを書くにあたって、冒頭のご挨拶の直後に「レイヤー」の話から始めました。ここまで読んでくださったかたなら、レイヤーの使いかたこそが画像ソフトの操作のキモだ、という意見に同意していただけると思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ