第10話 既製アイコンの使用(画像ファイルの種類)
今話に限り、意図的に背景色を設定しています。
使用しているアイコンは私が自作したものです。
「地図を作ること」と「アイコンを作ること」は全く別のことです。ネット上には美しくて使い勝手がよくて無料のアイコンが山ほどありますから、これらを積極的に利用して楽をしましょう。
まずは使えそうなアイコンを探してみましょう。
「アイコン」「フリー/無料」「地図」「ファンタジー」などをキーワードにして検索をかけます。ただ、「ファンタジー」という単語を入れると検索範囲がかなり絞られてしまい、使えるアイコンがゴッソリ抜け落ちることになるので要注意です。
1、ライセンスについての注意
おそらくは良さげなダウンロートサイトから使用したいアイコンを選んでダウンロードすることになるでしょう。
ここで重要な注意事項があります。必ず「利用規定/ライセンスの説明」に目を通してください。
アイコンの著作権は原則として製作者にあります。そして、無料で使えても、
○使用にあたり承諾や報告が必要なもの
○改変は許可されていないもの
○元サイトの表示やリンクの設置が必要なもの
である場合があります。
サイトのどこかに必ず説明があるので、それを理解した上でトラブルのないよう使うようにしましょう。
2、画像ファイルの種類
現在、一般的な画像データとして広く使われているものには次の3種類があります。
○ JPEG(拡張子は.jpg)
○ PNG(.png)
○ GIF(.gif)
この3種です。「みてみん」でもこの3種類の画像ファイルは登録できます。というよりこれら以外は使えません。
BMP は Windows のローカル規格であり一般的ではないので注意してください。また、ベクターデータ(SVG、Ai、EPS)というのは画像ファイルではありますが、全く別物です。ここでは無視してください。
では上記の3種類にはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれに特長があるのですが、フルカラー大容量の写真を扱うならともかく、「なろう」の挿絵レベルでは大した違いはありません。覚えておくべきは次のふたつです。
○ PNGは背景が無色透明な画像を扱える
○ GIFは256色限定だが、簡単な動画もできる
この2点です。
以下は3種のファイルを並べたものですが、違いがわかるでしょうか。
お目当てのアイコンに複数のファイル種類が用意されている場合は、まず PNG ファイルを優先してダウンロードしましょう。
……というのは、JPEG や GIF だとついてくる「白い背景色」が、アイコンを使う場合に邪魔になることが多いのです。異なるファイル種類が混在しても、地図作りの作業の時には画像ソフトが勝手に変換してくれるので何も問題ありません。ですからアイコンダウンロードはまず PNG ファイルを選びます。
残念ながら JPEG や GIF しかない場合、そして色つきの地図などでアイコンの背景色が邪魔になる場合はどうしましょう。下は JPEG ファイルの例です。
画像ソフトにファイルを取り込みます。そして shift キーを押しながら背景の白い部分を片っ端から選択して「カット」で消去しましょう。これだけでは隅に微妙に白い背景が残るので、径を1〜2まで細くした消しゴムツールで丹念に消していきます。消しゴムは(ブラシタイプではなく)鉛筆タイプを使うと、より作業がしやすいでしょう。背景を除去したのちにアイコンを適切なサイズに縮小して使います。
3、ぼたもち謹製アイコン
わざわざお出しする程のものではありませんが。私が今回使用した自作アイコンもお試し用に一応。
「なろう」と「みてみん」内に限り使用許諾不要です。改変着色拡大縮小等の加工もご自由にどうぞ。
GIFでも背景色を無色透明とするのは不可能ではないのであえて文中の画像例に挙げましたが、これは(たぶん)裏技を使った例外です。一般に出回っているGIFには背景色があります。