恋人繋ぎ
駅であなたとすれ違う
あなたは私に気付かない
真横を通り過ぎて
一人になった月日を感じる……
右手に残るあなたの手の温もりは
叩いても
握りしめても
擦っても
私の手から離れない……
あなたと一緒に歩いた道
まるで今も
あなたと恋人繋ぎをしながら
歩いているような
そんなもどかしさが残る……
繋がれている感覚が
尚更
私にひとりぼっちになった寂しさを
突きつける……
あなたともう一度やり直したい……
この手に残った温もりが
あなたと私を繋ぎとめてくれている
そんな気がする……