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プロローグ
命は尊い
そんな事は誰もが知っている
だが、それが他人には当て嵌まらない者も多くいるだろう
当然である
自身の命と比べれば、他人の命の重さなど
量る価値すら無い
そう考える者が、後を絶たないのだから
増え続ける強盗や通り魔による凶悪殺人事件
イジメによって自殺した者も、見る者によっては殺人と呼べるものだろう
迫り来る外敵から、身を守る術すら持っていない者達
そんな彼等にも、そうでない人達にも
等しく与えられた一つの権利
狂った世界を支配した、狂気の法案
【他殺法案】
遂に世界は
“殺人”を許可したのだ
この物語は
殺人免許を発行する
『他殺教習所』に通う者達の
葛藤や苦悩、狂気を綴った
物語である




