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no reason
グッドモーニングマン(仮)が持ち出した「オトナ保険」なるものは、結局何を意味するものだったのだろうか、と今頃になって少し後悔の感情が奥底から滲み出してくる。それは今現在、俺が手術台の上に縛り上げられ、姿を伺い見ることもできない相手に拷問されているからだ。
「何故貴方が捕まり、そして殺処分されるのか、その理由・・・」哀鬼はその難問への答えを心に決めた。
グッドモーニングマン(仮)との奇妙なやりとりがあった数日後、突然診断院から連絡を受けて、哀鬼は診断院のある街の中央へと足を運んだ。そして、診断院による適検を一通り受けさせられ、その結果あれよあれよという間に、「イノセンス」で裁かれる被告人へと転がされたのだ。
「・・・何故俺・・いや僕がこのような状況に置かれているのか、それは・・・」
「・・・それは、『理由がないというのが理由』ではないかと思います。納得されないかもしれませんが・・・」と哀鬼は答えた。




