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ここまでの補足説明【その2】

ここまでの補足説明です。

ネタバレアリなので気にする方は読み飛ばしてください。






エルゼリアの「ソフィアは天使」発言


発言したのは、カーディルがソフィアを褒める為に使った言葉ですが。

エルゼリアはもちろんソフィアを褒める意味で言った訳ではありません。

「天使は人間じゃないから、おかしなことをしても仕方ないね。

言葉が通じない異種族だから私はもう相手にしませんよ。

「ソフィア」と友好的にならないし、家同士の繋がりは持てないです」

と、遠巻きに宣言したって事です。

それは次世代にボルフォード家が代替わりしても関係は復活させないと、

いう事でもあるのです。

それはファルスティンの作る経済圏の外に、

ボルフォードが置かれるという事でもあってエルゼリアも、

ボルフォード家を「敵」と認識しているだけじゃなくて、

そこにいるカーディルやソフィアも交渉相手になりえないと宣言したのです。

壁際で静かに待っている事すら出来ない「獣」の様な「ソフィア」と、

謝罪の言葉一つせず学園でエルゼリアを働かせ続けた「カーディル」は、

エルゼリアにとって、「好き」の反対の「嫌い」を通り越して「無関心」へと。

対応が切り替わったという事でした。

この会合を最後に、エルゼリアがボルフォードの求めにこたえる事は無いと言う、

念押しの一言だったのです。

勿論その言葉の裏にあった考えに気付けるのは、

ボルフォード公爵夫人だけですが…

将来婚約者だったからと支援の手紙を送って、

エルゼリアに渡される前にリラーナに処分される様子が目に浮かびます。


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ソフィアがボルフォード家に見捨てられる日


ソフィアはいまだ自分の立場を正しく理解できていません。

理解する気があるのかも怪しいですが。

「カーディルがソフィアを愛している」から、ボルフォード公爵夫人は、

「苦しい」「痛い」と騒ぐソフィアに「厳しい」と言っても手心を加えていて、

「耐えられる」ように調節していたのですが…

「ソフィアからカーディルの心が離れてしまう」と、

ボルフォード公爵夫人に手心を加える必要って無くなるんですよねぇ。

そして国を支える公爵家だからこそ「王家の承認」は絶対必要なのです。

公爵夫妻のどちらかでも認められていれば問題はありませんが…

忠誠を示せない高位貴族なんて厄介なだけで使えませんから。

もちろん社交界からつまはじきにされます。

辺境伯や男爵ならともかく「公爵家」ですからね。

そんな事になったら大変ですし。

社交界で「公爵家」として「相応しい姿(公爵夫人用ドレス)」を、

周囲に見せつけなくてはいけないのですが、まだまだソフィアの体に入りません。

その部分でも調節されているのです。

ソフィアは、まだ「カートを押せる」し「学習が終わる」のですよ。

ノルマが厳しくなったと言っても、ほぼ毎日「部屋に戻って眠っている」のです。

ドレスの「お着換え」だって毎日していますし「湯浴み」もさせて貰えています。

朝食は悪意はありますが「食べ放題」ですし。

「テーブルマナー」の指導もしていないんですよね。

本当に苦しくてキツイなら寝室に戻してもらえませんよ。

お仕度だって時間を消費しますドレスに着替えさせる時間だって惜しいですから。

本当に厳しければ「学習」に必要ない事は必要最小限に抑えられるはずなのです。

まだ「公爵夫人」らしい生活を送らせて貰えているのですよ。

ですが…

その条件を支える「カーディル様の愛」がほぼ無くなりつつありますから。

カーディル様の心はもうソフィアにほとんど向いていないのでした。

けれど、ソフィアはまだ見捨てられた事に気付いていません。

というか、逆ですね。

気付いていないフリを自分自身でしていると言った方が正しいのでしょうね。

カーディル様からの愛が無くなれば、自分は今よりひどい目に会うって、

気付いているから。

自分はカーディル様に愛されているって思い続けていないといけないんですねぇ。

まだ体罰?は、受けていませんが、今後は解らなくなってしまいました。

カーディル様の言葉の端々と態度から想像ついている方もいるみたいですが…

ソフィアは今後もカーディル様の恋人でいられるのか?


楽しみですね!


きっとソフィアは頑張ってくれますよ!


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既に逆転しているボルフォード家とファルスティン家の力関係


ボルフォード公爵夫人は、ファルスティンを「正しく理解」しています。

だからエルゼリアが「子育ても碌に出来ないクソババアは死ね」と言っても、

耐えるしかありません。

それだけの力関係に既に天秤は傾いています。

ファルスティンは「王国」を相手に対等に戦えるのです。

その王国の一領地でしかない「公爵家」なんて簡単に捻り潰せるのです。

ただし、その力関係を理解できているのは、

ボルフォード公爵家では「公爵夫妻だけ」なのです。

国の機密資料として伝えられたファルスティンの真の姿。

王家も真実を知って、ファルスティンを利用しようとしていましたし、

ファルスティンが美味しく育つのを待っていたのです。

ボルフォードが変な事しない限りは、エルゼリアは嫁がされますから。

あえて力関係を変えない様にファルスティンの真の姿を、

ボルフォードに国は伝えませんでした。

エルゼリアがカーディルの子供を産んだらファルスティンにボルフォードを、

支援させる。そしてボルフォードをファルスティンの金で育てる。

それが国の考えていたプランでしょう。


言い換えれば、「エルゼリアはボルフォードを支える人材」に、

なれていたって事なのです。

それを上位爵位で言う事を聞かせて無理矢理ボルフォード公爵家に、

縛り付けていた訳です。

王国もちょっかいを掛けて仕組んだ「両家の婚約」だったので、

相手が公爵家単体でなかった(国を含む)以上ボルフォード家からの、

婚約破棄は可能ですが、ファルスティン側からの破棄は当然できない訳で…

ファルステインだから何をしても許されるが適応された訳ですが。

その頃には、ゼファード・バルダーが、

ファルスティン領内で暴れ回っていた訳です。

アネス・ファルスティンは豊かになっていく領地を見ながら、

態度が変わらない「王国」に不満を貯め続けていた訳ですね。

一応、婚約破棄を宣言するまではファルスティンは大人しかったですから。

傾いた天秤はもう元に戻せないのですよ。


そんなアネスに「国へ忠誠を尽せ」なんて国が言っていたら、

玉砕覚悟の戦争勃発だったでしょうねぇ。

それを国が正しく理解できていたから、

あの無謀な学生達の過ち「貴族令息達の小さな革命」を発端とした、

婚約解消は「未遂」で終わらず「革命」として実行されてしまったのです。

子供が行った揚げ足でも徹底的に利用して、

アネスは独立国家並みの権限を国からもぎ取って、

ファルスティンの立場を確立させたのです。

色々思惑はあったのでしょうが…

学園での婚約破棄宣言はファルスティンを王国に繋ぎとめて置く最後の楔を、

思いっきり抜いてしまったという事でした。



…という事になりました。

勿論連載開始当初そんな事まで考えて書き始めていませんから。

矛盾が出そうですね。その時は修正します。


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カーディル・ボルフォードの本能


カーディルはお察しの通り、公爵夫妻に甘やかされて育てられました。

何時かは公爵家を継ぐことになるので、

しっかりとした教育を受けるべきなのですがそんな教育は受けていません。

公爵家への当主と認められるには、

夫婦はその時の国王か王妃に認められる必要があります。

これは外圧から国を守る為に高位貴族を団結させて、王家の支配下に置いておく、

必要があったからです。

しかし次代が進み大規模な戦争が無くなったからその規定は緩くなり、

夫婦どちらかが王家への忠誠を示せれば問題がないとされました。

なので公爵家の跡継ぎがどんな無能の屑であっても、優秀な伴侶を得られれば、

問題がない事になっていったのです。

バカな奴に優秀な奴を宛がってでも「家」を存続する形を取ったのです。

大規模戦争が「現在」はなくなったとはいえ、

もちろん高位貴族は魔法が使えれば強力な戦略兵器ですから。

大規模魔術を使える才能がなくても保有魔力量さえ多ければ、

最悪敵地で高貴なる者の務め(自爆)をしてもらえば、

戦争の収支はプラスに出来ますから。

その戦略兵器の血を国内に無造作ばら撒く訳には行けません。

バカでも見捨てられない理由がその辺りにあるのです。


さて、幼いころに問題を起こしてしまったカーディル少年。

もちろん問題児ですが、

それなら優秀な子を宛がうといういつものパターンでした。

けれど、傷害事件を起こしていたので、同格の家は傷物されたらたまらないから、

優秀な子が現れませんでした。

そんなおり、辺境のファルスティンに才女がいるという事で、

エルゼリアが宛がわれた訳ですが…

それをカーディルは「好き勝手していい女を貰った」と思った訳です。

ゲームでも物語の中でも、彼の性格は大きく変わりませんから。

どっちのエルゼリアもカーディルに対して、

「はい」「解りました」「その様に致します」

しか言わないし、言えないのでした。

そんな状況が続いていたので、カーディルにとって「婚約者」は、

「自分の都合の良いように動く玩具」なのです。

婚約者と言う名の「玩具」です。

そして面倒事を押し付ける「召使」なのです。

学園を卒業するまでは、エルゼリアがその「玩具」兼「召使」をしてきました。

エルゼリアがそのまま結婚していたら、その「玩具と召使」を続けなければ、

いけませんでしたが、カーディルはその「玩具と召使」を捨てました。

彼にとって婚約破棄とは言う事を聞かなくなった「玩具」を捨てた程度の事です。

またボルフォード夫妻が新しい「玩具」を用意する程度の事と考えていたのです。

けれどカーディルは新しい「玩具と召使」を手に入れたのです。

そう。ソフィアの事です。

もちろん大好きな「玩具」を愛しますよ。

けれど使えない「召使」ならいらないんですよカーディルは。

自分の持つ「正義」を肯定してくれたから、ソフィアを愛したんです。

でも公爵になるにはソフィアと言う「召使」は能力があまり高くなかったんです。

ソフィアと愛し合って共に生きていくとか言っていますが、

それには、ソフィアがカーディルを支え続ける能力がある事が前提なのです。

結局の所、俺様ヒーローのカーディルと言うキャラクターは、俺についてこい!

と声高らかに宣言して、周りが動くかからカッコよく見えるのです。

「学園でカッコよく見えるカーディル」の場面を支えて演出していたのは、

もちろんエルゼリアです。彼女が場を整えたからカーディルは輝けたのですよ。

「ヒーローがしたい事を実行してくれる人」が、いなくなると、

ヒーローはヒーローでいられなくなるのです。

その姿は「ただの無理難題を押し付ける我儘を言うクソガキ」でしかないのですよ。

で、ソフィアの能力不足に気付いたから、それじゃあ仕方がない。

自分が公爵になるなら捨てた「玩具」でも拾いに行こう。

そう思って、エルゼリアにまた婚約者にしてやるよと言ったのです。

古い玩具でも大切にするかな。

新しいおもちゃは使えないから捨てればいいや程度の考えなのでした。

さて、古い玩具(エルゼリア)が戻ってくる事は無かったのですが。

自分が公爵になる為には国王陛下の用意したテストに合格しなくちゃいけない。

でも、自分が受けるのは大変だなって、考えた彼はこれからどうすれば良いのか。

答えは簡単ですね。

新しい玩具(ソフィア)にテストをクリアーさせれば良いんです。

だからこれから新しい玩具が逃げない様に無理矢理拘束具を嵌めて、

王妃様のテストを合格出来る様になるまで躾ければ良いと考えるのでした。

その苦しさに玩具(ソフィア)が文句を言って来たら、

ボルフォード公爵夫人に「正義」のお願いをしてノルマを増やして、

学習室から帰って来れなくすれば良いのです。

カーディルの気分次第でいくらでもノルマは増えますから。

学習がもっと効率よく進むでしょうね。

さて、新しい玩具(ソフィア)は壊れずにいられるでしょうか?


楽しみですね!


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悪役令嬢とメインヒロインの差

(エルゼリアとソフィア)


エルゼリアとの差を見せつけるため、

明確な待遇の違いを描きたくて思いついた内容でした。

「エルゼリアの希望の未来」と、

「ソフィアの絶望の未来」の象徴的な姿が対面すると言う場面でした。

普段の生活に苦しめられ続けるソフィアが、

矯正具を付けさせられ「カート」に繫がれた状態でエルゼリアに対面して、

美しく着飾ったエルゼリアを見て嫉妬して殴ろうとするけれど、

カートに繋がれていて殴れない。

という、シーンだけは絶対に書きたかったところです。

私にとっての最上級の「ざまぁ」シーンとして書いたつもりです。

「躾けられていないソフィア」を象徴する場面で、

けれどソフィアにもう自由はないと証明された瞬間でした。

その他のソフィアが墓穴を掘り続け、枷をきつくされているシーンは、

全て、この場面に繋げる為に考えた事でした。

その為にソフィアを応接室に着いた辺りから執筆が加速度的に進む進む。

個人的にはかなりすっきりしていますが、

ソフィアには最後の仕上げが待っています。

ソフィアへの「教育」が終わるのです。

そして「躾」が始まります。

物語はソフィア視点て語られているので「痛い」とか「苦しい」とか、

言っていますが、「ソフィアの嘆き」は関係ありません。

ボルフォード公爵夫人が使用人達を集め、正式に屋敷内に通達された時、

始めて「躾」が始まるのです。

今まではソフィアへのテスト期間なのでした。

ソフィアにとって楽なれる最後の希望であったエルゼリアが嫁いで来なくて、

王妃様に認めて貰わなくてはいけない状態になって初めて、

ボルフォード家は呑気に「教育している場合ではなくなった」という事です。

ソフィアは躾けられるという宣言を出されない様に、

必死になって最後の「無意味な抵抗」が始まります。

大逆転勝利があると良いですね。


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