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ここまででの 補足説明

基本的にこの物語はソフィア視点で描かれています。

なのでどうしても視点の外の事は書きずらいので補足として書いておきます。

別に読まなくとも大丈夫です。

ただ


「どうしてこんなことになってしまっているのか?」


その疑問の回答の様な物でしょうか。



今後の展開のネタバレも含んでいるの閲覧にはご注意を。





以下説明です。



素敵なソフィアマリスの未来。


ソフィア・ボルフォードの公爵夫人へとなる為の、

長く辛い教育の日々が開けてしまいました。

とは言うものの「たかだか矯正具を身に着けて、学習が始まった」だけ。

なのです。

「婚約破棄」させて新しい「婚約者」となったのだですから。

未来の「公爵夫人」としての「責任」を果たさなければいけないでしょう。

もう、ソフィアには公爵夫人になるしか道がありませんし、

ならないという選択肢は勿論ありません。

大人しくエルゼリアの代わりに「国の為に生きる公爵夫人」にされるのです。

なれない事は許されません。

それこそ文字通りに命がけでなるのです。

ソフィアは公爵家の「お着換え」と「学習」を体験しましたがまだ一日は終わりません。

彼女の望んだ「楽しい初めて」がいっぱいの公爵家での生活は始まったばかりです。

誇らしく美しくなれるのですからソフィアは嬉しくて仕方なければいけません。

「嬉しくない事」も嬉しいと認めなくてはいけなくなるのです。

ボルフォード公爵夫人も、ソフィアに対する態度を明確にして、

ソフィアに「公爵夫人候補としてどんな躾も拒まずに受けます」と宣言させました。

その宣言を「侍女」や「メイド」や「針子」は聞いてしまいましたから。

ボルフォード公爵夫人の「態度」に合わせた「素敵な教育」をソフィアは受けられるのです。

とっても喜ばしいですね!


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ソフィアに降りかかる外的要因の裏設定

その内物語に組み込む予定。


王都でボルフォード夫妻にご挨拶した時には、まだソフィア達が行った

エルゼリアへの断罪と言う愚行は「正しい事」と判断されていました。


王国内でファルスティン伯爵家は貴族だが、

何の力もない王家の人員補給によって生かされている家と言うのが、

王国としての常識でした。

何をしても良い伯爵家だったため今回も例によって例のごとく、

そういう対応がされたのです。

正義のカーディルとソフィアという優秀な貴族の誕生を祝う事になり、

ボルフォード公爵家は、都合の悪い事をもみ消すために資金をばら撒きました。

ファルスティンとボルフォードの婚約は解消。

ソフィアとカーディルは直ぐに婚約者となれたのです。

そこまでは良かったのですが…


ソフィア・マリスとしてカーディルと共に断罪した事で、

正しさに酔ってしまった貴族が多すぎました。

実家に戻ったほとんどの貴族が直ぐに任命式を希望して、

実家の「うまくやっている不正」を暴こうとするのに時間はかかりません。

そのうまくやっている部分が無くなれば、

隣国に付け入る隙を与える事になるので妥協しなければいけない所ですが、

そうはなりませんでした。

せっかく帰って来た子供達の再教育に頭を悩ませる貴族が、

大量にいるという事です。

ただでさえ地方の行政は人手不足なのですが、

その貴重な行政の担い手が、

使えない愚息として学園から戻ってきたのだからたまりません。


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愚息にした元凶は?


もちろんソフィア・マリスです。

一部カーディルも要因の一部ですが「善意と正義」というレールに、

カーディルを乗せて正義を先導したのはソフィア・マリスです。

もうこの時点で大人の貴族からソフィアは嫌われ始めているのでした。

苦情の手紙が山の様に嫁ぎ先であるボルフォード家に届きます。

しかしもう遅いのです。

カーディルと婚約してしまったソフィアを、

ボルフォードは切り捨てる事が出来ないのです。

一日また一日と届くソフィアに対するクレームの手紙を受け取る、

ボルフォード公爵夫人は、

ソフィアのやってしまった「正義」の尻拭いをする羽目になるのです。


それは不正を正そうとする貴族子息達の心の拠り所となった、

ソフィアの正義の心をへし折らなければいけないという事です。

ソフィアに妥協させてソフィアに不正させるのです。

そして「正義を示したあのソフィアですら妥協するのだ」と、

思わせなければいけません。


あのソフィアですら不正をするのだ。領地内のこれ位の不正は見逃せと。


そうやって、地方の貴族子息の不正を妥協させなければ、

地方の守りであるスパイ網とか敵国の情報戦に対処出来ません。

この手の金の流れはグレーに近い黒なのですから。

けれど、この金で得た情報で、

敵が侵攻してくる前に兵士を派遣できれば戦争は回避できるのです。

不正を許さないという事はそう言った情報戦が出来なくなる事なのです。

そして、大侵攻を防ぐ手立ては今の王国にはないのです。

国を守る戦いは水面下で続いています。

一刻も早くソフィアの心をへし折って「国の為の公爵夫人」にしないと、

影響を受けた人の所為で王国は更に苦しい想いをするのです。



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始まるソフィアへの厳しい躾と彼女に与えられる現実


公爵家は「国の為に生きるのです」王家から姫が嫁いできた事もあるので、

王家に近い血を持つ公爵家は王家を裏切れません。

もちろん利害関係でも繋がっていますから、

限りなく黒に近い灰色の家系なのです。

根底では王家と黒さで持ちつ持たれつで繋がっているので、

国も王族も裏切れません。

なので絶対に「王家の為に公爵家は生きる」のです。

なので、ソフィアを「公爵家の為だけに生きる」様にしなくてはいけないのです。

王家との黒い関係が優遇処置が無くなってしまいます。

それすなわち公爵家の終わりを意味するのです。


第1弾としてソフィアに無様なドレスを着せて、

婚礼衣装が悪魔の様な苦痛と苦しさを与えられるサイズに設定されました。

もしもソフィアが妥協したら、婚礼衣装を妥協して着たと噂を流して、

正義のソフィアでも妥協すると風潮する予定でいるのです。

そうやってソフィアを追い詰めるのです。


第2弾としてエルゼリアと比べる事が始まるのです。

エルゼリアより優秀なのだからもちろんそれ位の事は出来るよねと。

婚礼衣装はエルゼリアなら一番きつい美しく着れる状態でも着れてしまいます。

ですからその基準になってもらわないと、

婚約破棄までして新しく向かい入れた男爵令嬢が、

婚約破棄した令嬢より劣るなんて公爵家の見る目がないと、

無言で宣言してしまっている様な物です。

ですからエルゼリアに劣る事は公爵家としても絶対許されない。

負けることが許されないソフィアの婚礼衣装は、

勿論一番苦しい姿になります。

何としてでも着せられるのです。

ボルフォード公爵夫人のプライドに掛けてソフィアに美しい婚礼衣装を、

着せないといけなくなってしまっているのです。

何せボルフォードの主産業はドレスの製造ですから。


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素敵な学習時間の内容。


ソフィアの公爵家の為の歴史の学習も始まりました。

普通の貴族ならどんな戦争があって、どっちが勝っただけで良いのですが、

公爵家の場合はその戦場の情報を必要とします。

なので、どれだけの損害で何を得て何を失ったのかを知らなければ

お話になりません。

公爵夫人ともなればもちろん貴族として魔法も使えますし、

その魔法を使って戦場に立つか、後方で支援する事になります。

安全な所で指揮を取るなんてしている余裕があるうちは良いですが。

いまの王国で戦闘になれば下手すれば公爵夫人ですら前線指揮でしょうね。

そうなればどう動けばどう損害が出るかの知識は絶対必要ですから。

何でも知っている公爵夫人にならないといけません。

軍議で笑われない為にも細かな知識が必要なのです。


覚える事は多岐に渡りますから。

きっと正義のソフィアにとっては楽しい日々の幕開けでしょう。

学習意欲も高まっていますしお勉強も楽しいでしょうね。


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涙を流すほど嬉しい矯正具の締め付け強さの理由。


今回ソフィアが身に着けさせられた矯正具は着用者の事なんて、

まったく考えられていない物です。

とにかく婚礼衣装を着られるように体を歪ませて理想の形に短期間で、

仕上げる事を目的として急遽用意された者です。

王都でドレスの採寸をした時から直ぐに作成が決まり公爵領の屋敷に、

一刻も早く届けられました。

ドレスの上から身に着けさせるのは、

もはや下に隠して着る事が出来ないレベルで体を締め上げるからです。

骨が撓むレベルでの矯正なので骨折するレベルで絞めています。

しかし、よく食べてよく寝てよく運動してきた、

普通の男爵令嬢として「元気に」「活発に」「健康的に」育って、

「成長」してしまったソフィアの骨格が、ドレス下の矯正具程度で、

変形させることができる範囲を超えてしまっているのです。

ですからドレスの下で矯正具をふんだんに身に付けさせてガイドを作って、

それをドレスの上から押さえつける様に矯正具を充ててプレスして、

文字通り理想の体型を作るのです。

時間をかければそれほど苦ではなくて出来るでしょうが、

早く「公爵夫人」にならないといけないソフィアに、

そんな余裕はないのでした。

そしてまだ上半身の矯正具だけですが、

理想の両足を手に入れる為に脹脛と太腿を補足する為の矯正具も、

彼女には待っているのです。

美しくなれてきっとソフィアは泣いて喜んでいる事でしょう。


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