22
「あー、おいしかった~」だが、後ろから誰かが付いてきていた。
それはフレンドリーな視線ではなかった。
今からめんどくさいことに首を突っ込まされそうな気がしてたまらなかったのだ。
いやな予感がしたので、僕は足を速めた。
だが、それでも視線は追いついてくる。
僕は仕方なく、空に飛んで逃げていった。
下を見ると、そこには数人の男がいた。
彼らはどうやら飛べないらしく、どこかへと行く僕を見送るしかできなかった。
「危なかった…」僕はそのまま飛んでいると、わけのわからないところまで来てしまった。
そこは、森だった。
だが、普通の森ではない。何か謎が詰まっていそうな不思議な盛だような場所だった。
僕は一瞬でその中へと飛び込んだ。
といっても森だ。そこまで深くに入根ないだろうと思っていた。
だが、少し下に行くと、あることに気が付いた。
まだまだ下があるということだった。
沼のない底なし沼のようだ。
「いつまで続くんだろうか…」いくら下に行ってもまだ気は下に伸びていた。
僕は少しすると、木から少しかけらをとり、落としてみた。
すると、音が聞こえなかったのだ。
もう一度試してみた。
やはりだ。音がしないのだ。
ということは、ここをいくら降りても終わらないということなのかもしれない。
「よし!」僕は最低なりクスをとって、魔法を解除いた。
すると、僕は落ち始めた。
初めはそこまですごくなかったが、どんどん速度が増し、しまいにはやばい速度になった。
「これってどこまで続くんだろう…」僕はだんだんと不安になって来た。
だが、今魔法を使って体を止めれば、多分死ぬだろう。
空気の抵抗で。
「まあ、待つか」数分待ってみたが、まだ落ちていた。
だんだんと感覚がおかしくなり、落ちているのか上っているのかがわからなかった。
紙がしているのは、視線からすれば上がっているようだ。ひっくり返っている可能性もあるので、正確にはわからない。
だが、頭に血が上っていないということはさっぱり何が起こっているのかわからないということだ。
その後もずっと落ちていた。
特に落ちる先はない。ずっと落ちているだけだった。
「これってまず、終わるのかな?」それが疑問に思え始めたのだった。
そのまま落ちていると、舌が見えてきた。
というか、上から光が降りそいでき始めたといったほうがいいだろう。
数秒後には、木に突っ込んでいた。
一瞬だけ視界に入ったので、避けることができたが、もしもよけれていなければ僕は死んでいたかもしれない。
だが、その速度はキープされたまま、雲のところまで飛んでいった。
ちょうど雲のところで速度が緩まったので、また飛ぶことができた。
「ここはどこだ?」僕は少し回ってみると、下にあったはずの森が存在しなかった。
ただの原っぱだけだった。
「ここって…」僕はそこがどこかは、すぐにわかった。
そこは、自分の家だった。
正しく言えば家の近くだ。
いえというのは城だけど。
僕はそのまま城に戻ると、自分の部屋にこっそりと入った。
だが、どうやらあまりこっそりはできなかったようだ。
「あ゙!」中から声が聞こえてきた。
私は声の下方向を見ると、そこにはお父さんがいた。
「あ…」