20
「出れたー!」僕は地面から顔を出した。
すると、変なところに出ていた。
薄暗かった。
まるで夜のようだった。
しかも、周りを見てみると、そこは全く違う景色だった。
町がずっと続いていたのだった。
「ここはいったい…」すると、近くから兵が現れた。
「#%$@$&@*!」全く言っていることがわからなかった。
ここがいったいどこなのかがわからないが、警戒されているのは確実だ。
相手は人間だということが分かった。
「ちょ」だが、相手は全く耳を貸してはくれなかった。
僕はそのあっま連れていかれた。
どこに連れていかれているのかはわからないが、いやな予感しかしないので多分やばいところだろう。
「ま、面白そうだしそのままついて行くか」そのままついて行くと、またもや王様のようなところまで行った。
どちらかというと、団長といったほうがいいだろうか。
「$#&*@#」他の人たちが頭を下げたので、僕も同じことをした。
今は何かをすればやばいことになるだろうからだ。
相手は魔物たちとは違って、魔法を持っている。
魔物も持っていただろうが、見てはいない。
だが、ここにいる人たちはほとんどが魔法を持っている。
そして、一人一人が違う魔法を持っているのは厄介だった。
もしかすると、この中には勇者もいるかもしれない。
僕はおとなしくしておいた。
今一番問題になっていることは彼らの言葉がわからないということだ。
どんな魔法を持っていても、警戒する必要がある。
うまく使えば最弱の魔法でも最強に変わるのだから。
団長らしき人はほかの人に何かを言った。
もう一人は恐る恐ると僕のところに来て、何かしらの魔法をかけた。
すると、僕の中で何かの地あkらが湧き出てきた。
「成功しました」殺気魔法をかけてきた人が団長に行った。
今度はいっている言葉が分かった。
「驚かせてしまってすまなかった。一応侵入者化と持ったので、警戒していたのだ。理解してもらいたい。短期間の間、我々の言葉を理解できるようにした」
僕はとりあえず頷くことにした。団長らしき人は男の人のようだ。だが、仮面をかぶっていて顔が見えなかった。
「お前はどうして地面の中から現れたのを訊こうか」僕は少し考えてから答えた。「魔物のところから来た」そう聞いて、彼は驚いた。
周りにいた兵士もひそひそと話し始めた。そこまですごいことなのだろうか、と、僕は不思議に思った。
「ほう、それは素晴らしいことだな。本当なら世界初だぞ。しかもこの年頃で」僕はため息をついた。
年をぶつけられると、少し実栗しい。
「その服装からして、どこかの王女か?」それは一応事実だったので、頷いた。
前世は魔法の使えない路地で暮らしていた少年だということは隠した。
「その力を試さしてもらいたい。失礼する!」急に攻撃してきた。
だが、僕はずっと警戒心を高めていたので、すぐに反応ができた。
しかも視界にあったので操るのは簡単だ。
空中で止めることにした。
念のために剣を彼の手から外して、近くの地面に落としておいた。
「驚いた、動きもせずにここまでするとは…魔法か?」僕はただただ頷いた。
できるだけ避けたい人ナンバーワンだった。多分、僕の力を知ってめちゃくちゃちょっかいをかけてくるだろう。
それだけは避けたかった。
ちょうどその時、遠くの陰で誰かが見ていたのだった。
殺気に近い目で、静かに見ていたのだった。