2
trpgやりて〜
「いやいや、今の危な!」
そう独り言を漏らすほど危機が迫っていた
豪雨で残業の疲れが溜まっている時
よく見えないが大型車であることは間違いないだろう車がすれ違った。
「まったく、ちゃんと信号見ろよ。異世界転生しちゃうぞ」
そう心の中思いながらふと携帯で自分の作ったキャラクターの設定やステータスを見る。
能力値
(筋力)STR10 (健康値)CON14
(速さと器用さ)DEX6
(顔の良さ)APP18 (頭の良さ)INT18
(精神力)POW10 (体の大きさ)SIZ7
これらは平均が10で最大値が18である
(教育)EDU16
これは最大値20
要約すると
力普通の足遅い不器用、明らかに健康で
精神力が常人で身長は140㌢、頭の良さはアインシュタイン並で大学院卒の教育そして何より。
絶世の美女(しかし設定に童顔と書いたから)どちらかといえばkawaiiである
かなりのハイスペックな方である。
そう思うのは、能力値は複数のサイコロで決めるため、ランダムである
そして技能値もみる。
応急処置75 回避72 聞き耳75
精神分析76 図書館80 MA71
刃物70 拳銃65 キック75
技能値とはINTやEDUのあとポイントがきめっられて、決まっただけ振り分ける。
数字は何パーセントで成功するかであり1とかでも成功はできる。(おすすめはしない)
次にキャラ設定だ
名前は ナディア=シチェルバ
職業 軍人
出身 ロシアみたいな国の銃と魔法の異世界
女性 27歳
豪雨の日、階段で転び頭を打ち、気を失い気がついたら異世界転移していた。
見た目
紫髮青目低身長左目義眼で眼帯
右腕は吹っ飛び特殊な義手
服装は軍服 普段はおしゃれせず丈夫な服でスカートではなくズボン
持ち物
義手 義眼 革袋 簡単な医療道具
少しのレーション ナイフ
あと知識はないがとりあえずレズと書いてある。
なんかいろいろおかしいかも知れんが
点Qは「オッケ〜」と言っていたので良しとしよう。
それにしてもストーリーも書いたけど。
素人ながらひで〜な〜と思っている。
名前は、何かのサイトので名前作ってくれるやつで決めたしな〜
そう思っていると自分の部屋に行くための階段を上っていた。そして、、
ガンッ
声をあげる間もなく頭を打った。
雨で階段が滑りやすかったのだ
「ああ、これじゃあ俺が作ったキャラと同じじゃないか」
体が冷えていく
死にたくない
まだ、やり残したこと未練がある
嫌だ
いや、 だ
めがさめる
まぶしい
何かがおかしい
『さっきまで豪雨じゃなかったけ』
天気は晴天だ
『あれ、、ここはどこだ』
緑が見える
『私は、誰だ』
声が聞こえる
『まさかな、俺の名前は、、』
二つの名前が出る。
おかしい、俺の頭の中にありもしない記憶がある
おかしい、私の頭に知らない知識がある
誰の声だ。
誰が知ったのだ。
何だこの仲間が死んだ記憶は、
何だこの心の得体のしれない文字は、
お前は誰だ、
これは何だ、
『「俺」
「私」は、死んだはずでは』
「整理しよう」
そう言ったのは私の意識の中で
スーツを身にまとった胡散臭い男が話しかけてきた
「これは私の体だぞ」
「そう言うなよ」
先ほど水面に映る自分の体を見てホッとしていたが、笑えない状況だ。
「とりあえず自己紹介しようや」
呑気にそんな事を言ったそいつは S4(えすふぉー)と名乗ったので
私の名前も名乗った。
「ナディア=シチェルバねぇ」
何やら考え事をしていたので自分の経歴を語った、どうせ私は何かの病気だろう。
そして最後の、人生の終わり方を言おうとしたとき
「階段で滑り死亡」
そう彼は言った。
恐ろしさを感じた。
なぜ知っているのかと
何処かで会ったのか
自分の記憶を見ようとした時
彼の記憶も見えた。
しかしそれは断片的だった
彼は彼の記憶について説明した
彼は遊ぶための登場人物の設定を作っていたらしい
そしてその設定が全て私に当てはまるようだ
しかし設定外のことも話していたようで、
100%同じではないようだ
私にはしっかり記憶があり、その時の傷跡もある。
だから私は存在した人間だ。
そう思っていると森の中が暗くなった。
しょうがないので行動しようとするが頭が痛い
少しずつ記憶が入ってくる
彼の言ったことはホントかもしれない
何も考えたく無いそう思っていると
彼が私の体を動かそうとした。
動くはずないと思っていたのに
動いてしまった。
焦りとっさに意識の中で止めようとすると
止まった、どうやら体の指揮権は半分ずつのようだ。
だが彼はすぐに指揮権を離した。
しかし彼は
「演じるのは得意だから困ったら貸せ」
と言った。
日が経った
革袋にある水と、硬いレーションを食べてから歩く。
考えるのが疲れて歩くだけならと
指揮権を彼に任せた
まあ変なことをしても、止めることはできるから
ふと彼は歩きながらブツブツとなにか言っている
「これが、、転生なら、、、、オープン
、、、、違うか〜」
何やら自分の能力値を見る方法を探しているらしい
バカバカしい、そんな事するなら指揮権返して貰うぞと思った時
「キャラクターシート公開」
そう言った時、数字が書かれた表が出た
そうすると彼は
「お、これ俺が書いたキャラシそのままだ、、
、、ん?」
そう反応したのは【ダイスロール】と書かれたものを見たときだった。
1D4や1D100書かれていたりたくさんだ
表の中の数字は自分の知識が多いものは、高かった。
例えば応急処置やキック等だ。
そう思っていると後ろから音が聞こえる
その音に警戒をする
後ろから人が走ってきた
「__、___、」
「___、_、、、」
何やら私に話しかけてきたが、焦っているのか抜かしていった。
何事かと思えば、
走ってきた道の後ろには、緑や黄色の肌をした、汚らしい印象をもたせる見た目の、小柄の人型のなにかがいた
手には凶器がある。
彼はここが異世界だと、変なこと最初に言っていたがそう思わざるおえない
私の国には居なかった人種?だ
「3体か、、」
貧弱そうな体をしたその何かは、
彼が言うには「ゴブリン」というらしい
彼の国では物語でよく出るようで、
あまり強くないらしいが
未知より間違った情報のほうが怖いので
距離を取る。
ナイフを手にとってもいいが、そんな隙さらせない
そして一体が飛び込んできた、隙が大きいので私は
蹴りをお見舞いした。
「げべえぇぇ」
聞いてるようだ
そんな中、彼がやりたいことがあるといった、だが構っている暇はなし
それなのに
意識の中、彼は【ダイスロール】MAキック をしたようだ。
その瞬間
MA71→51成功 キック75→19成功
2D6=9 ダメージ
ジャラジャラとサイコロの音
そう聞こえた時
強制的に体が動かされる、それも彼に
そして近くにいた「ゴブリン」を蹴り飛ばしていた。
その動きは素人ではなく武術ができる人の動きであった
しかし記憶では彼は、あまり運動してない、
何なら武術などしたことないはず。
蹴られていた奴は一撃で伸びている、いや死んだかもしれん。
その様子で一度蹴られた奴は怯えて逃げ
それにつづいて無傷のやつも逃げた。
この戦闘で得られたのは
私は十分生きれる事と
恐らく【ダイスロール】に成功すると
その行動に応じた情報が彼に伝わるのだろう
今回は、体の動きだった
そしてまた
「ジャラジャラ」
聞き耳75→67成功
「ゴブリン」は奥まで逃げて近くにはいないようだ
と言われた
まあ準備運動だなと思っていると
後ろには逃げていたはずの人がいた
一人はふくよかな体型の人
一人は女性
そして最後に女性に抱えられている赤子
「___、_、_。」
彼らは感謝を言っているように見える
しかし如何せん言葉がわからん。
それがわかったのか、相手は困っている
とりあえず一緒に来てと言っているように
手振り身振りで伝えてきた
まあ今のところ選択肢がないので不安だが
警戒しながらついていく
「ジャラジャラジャラ」
精神分析 76→シークレット
急なサイコロの音にびっくりするからやめてほしい
しかしシークレットとはなんだ
彼が言うには、人に心を知ろうとした時の
【ダイスロール】は成功か失敗とはわからないらしい
しかし7割成功だから信じて良しと言う
ちなみに情報は
彼らは感謝していて敵意は無いようだ
といってきた。
その結果を信じたいが、やっぱり胡散臭いので警戒は緩めずに進む。