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幸せに形があるとしたら、数ある人生の転機の中でも、結婚はその最たるもの。

そして、それを約束するものである婚約を交わした私は、確かに今、幸せの中にいる。

きっと誰もが、……少し前までの私自身も、疑う余地もなくそう思っていた。


でも───

婚約者の他にも大切な人がいて、幸せになって欲しいと願う時。

幸せにしたいと望む時。

そのどちらかを選ばなければいけないという時。


そこに、期限付きの決断を迫られたなら、どうすることが正しいの?





───好きになるタイムリミット

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