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管理神と天帝陛下  作者: いかぷっぷ
3/6

2話 目覚め














 ガンッッ











 気が付くと、見知らぬ場所に居た。


 此処はどこだ…?俺は死んだ筈じゃ…てか、滅茶苦茶頭痛いんだが…


 「啊晶(アーヂィエ)?大きな音がしたけど、大丈夫?」


誰だ…?いや、誰でもいい。とりあえず、此処はどこか教えて貰おう。


 「…啊晶?入るよ」


 ガラッ


 「…?!」


 入ってきたその女性を見た途端、俺の脳内に、今世の十三年間の記憶が一気に流れ込んできた。

 その情報量の多さに、俺の脳はパンクしかけ…


 バタッ


 「啊晶?!」


 倒れた。







 結局俺は三日間寝込み、その後ようやく、自分の置かれている状況を確認することができたのだった。因みに、四日目に目覚めた時、自分の姿を鏡で見てみたのだが…


 「誰だよ!この美少年!」


 と思わず叫んでしまう程端整だった。

 アジア系の顔つきだが、肌は白く、瞳は翡翠というヨーロッパ人なのかアジア人なのかわからない見た目。華奢な身体つきをしており、腰近くまで伸ばした黒髪を緩く一つに結んでいる。精巧な人形と言われても違和感がない。それくらい、完璧な容姿をしていた。

 …確かに、三日前に見た母も女神かと思う程の美女だったし、記憶の中にいた父も嫌味な程の美丈夫だったが…俺の遺伝子は欠片も見当たらない。それどころか、両親の良いところをそれぞれ受け継いでいるのだ。神様、別にイケメンになりたかった訳じゃないけど、ありがとう。


 話を戻そう。どうやら俺は、異世界に転生したようだった。

 この世界は元の世界に似ているみたいで、前世に住んでいた日本も、中国も、アメリカも存在していた。所謂(いわゆる)ローファンタジーの世界のようだ。

 現実世界にそっくりだが、ファンタジーと付くだけあって、ちゃんと魔法は存在していたみたいだ。

 試しに“ファイアー”をイメージして出してみたら、超特大の炎が出てきたので慌てて消した。

 …そういえばこれ、ステータスとか判るんだろうか?


 ≫ステータス

  名前:風晶〘フォンヂィエ⦆((あざな):鏡零〘ヂィンリン⦆)

  種族:人間…?

  加護:天翠星管理守護神の加護

  称号:❝神の愛し子❞ ❝始祖の愛し子❞ ❝天帝の後継者(始祖の御力を継ぐ者)❞ ❝—————————❞

  神力:???

  妖力:???

  霊力:???

  魔力:???

  魔法:<ファイアー>,<創造>,<超結界>

  技能:神話級スキル〚天帝の器〛

     sssスキル〚全能力無効〛〚自動反撃(十倍返し)

     レアスキル〚分子操作〛〚急所突き〛〚完全再現(コピー)

     コモンスキル〚振動操作〛〚五感超強化〛〚万能感知〛〚変幻自在〛

     特殊固有スキル〚菴輔〒繧ゅ≠繧(なんでもアリ)

  耐性:全攻撃無効                                ≪


 うわっ!びっくりした。いきなり出てくるなよ!全く…

 あー…やっぱり中国人だったか…ってこのステータス、いろんな意味でヤバくないか?

 

 まず、俺が中国人になっているのは一旦置いといて。この、“種族:人間…?”とは何だ?!俺は人間じゃ無いのか?

 あとこの、“天翠星管理守護神の加護”って何だ?俺は神様に遇った覚えも、加護を貰った覚えもないぞ…?

 それにこの、神力、妖力、霊力、魔力???ってヤバイのでは…?お決まりのチートじゃないか、絶対!だから“ファイアー”があんなに巨大だったのか…

 …神話級スキルとかはよく分からないが、凄いスキルなんだろう。そして、下から二番目のこれ!絶対今まで見てきたヤバすぎる能力はこいつのせいだろ!何だよ❝なんでもアリ❞って!反則すぎるだろ!しかもルビを振ってあるのに文字化けしているという謎の仕様。いらなすぎるわ!

 

 「啊晶?起きたの?」

 「あ、母さん」


 わぁ、バッドタイミングー。

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