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暗黒の闇の中に光はささない

掲載日:2018/11/16

 体から魂が抜けたような感覚が意識を支配している。


 何も考えることができないし、何も手につかない。


 自分のいる場所がどこなのか、ここにいてもいいのかさえわからない。


 足のつかない海の中で、只々足踏みをしていた。


 俺は無力だ。


 息が苦しくなり、やっと浮上したかと思うと、ひとつだけ、後悔という言葉だけが胸に焼き付いて、心臓を締め上げる。


 苦しい、苦しい、苦しい。


 息ができない。前が見えない。


 そして俺の意識は遠くへと運ばれる。




 気づけば螺旋階段をひたすら登り続けていた。


 登っても登っても、ゴールは見えない。


 息が切れ、汗が吹き出し、足が震えても、それでも登り続ける。


 ゴールは見えない。


 虫の息で階段に腰掛け、どんよりとうつ向いたまま深い眠りについた。




 目を覚ますと、あたりは暗い闇に包まれていた。


 寒くはなく、暑くもないが、湿った空気が少しひんやりとしている。


 目が慣れる事はなく、只々闇の恐怖に襲われながら這いつくばり、手足で道を探し少しずつ進んでいく。


 長い、怖い。


 どこに向かっているのかも、何をしているのかもわからない。


 未だに光が射す気配はなく、このまま一生を終えるのかと思うと進むのをやめそうになる。


 しかし、進まなければ。


 その先に何が起ころうとも、足を止める事は出来ない。


 いや、足を止める事は許されない。

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― 新着の感想 ―
[一言] ウツの頃の心境を思い出しました。 不思議な文章だと思いました。
2018/11/24 09:36 退会済み
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