新しい生活
説明になります。
レガート・マスキアス。
レーグライド王国の公爵家。
別名は竜公爵様。
国王の叔父にあたる。
にもかかわらず、竜が大好きすぎて若き日は竜騎士団を率いいて世界を巡ったとのことである。
レーグライド国の王都の真上の浮き島に住まいがある。その他、権力者や竜騎士が浮き島に居を構えていた。
どのようにしてアクセスするかというと、空飛ぶ騎獣がいるのでそれに乗るか自前の騎獣に乗るのだ。籠を引く騎獣もいるので高貴な方はそれで移動する。
そんなわけで、今は竜公爵の竜騎舎にいる。
竜の世話係と就職ができた。
ジンは遠くまで飛べないと言って、近くの森で獲物を狩ることになった。なにしろ、食べ盛りがいるからだ。
全く食べなかったハガネは親と同じ物を食べると言うので、厨房を借りて調理をしてご飯を食べる。
生肉を食べない私は、ハガネも食べ物と認識していないそうだ。
パパのジンは食べるのに、変な話だった。
ジン親子に法力を与えれば、ひっついて離れないということは無くなる。
こちらでは魔法とは言わず法力と言うそうだ。
イメージすれば出来るので、簡単である。
村では情報がなかったのでどうしたらいいのか分からなかったが、竜公爵様のおかげで助かった。
竜を従えて意図も簡単に法力を使うから、特殊らしく立ち位置が決まるまで、外出禁止となった。
竜は力のあるものに従うそうで、女性というのは珍しいという。まして、親子を従えているとなれば、珍事となる。
竜の子育ては森の奥で、小竜が自分で狩りができるまで出てこない。
生まれたての小竜が目の前にいるので、これまた珍事である。
公爵家の竜とハガネの観察と報告が仕事となったのである。
出来れば、ハガネを孫の騎獣としたいそうだ。
という訳で、竜公爵家のお孫様が私にくっついて離れ無くなってしまった。
公爵家の娘の子供なのだが、育児放棄で引き取ったそうだ。
そのおかげで、お孫様も立派な竜オタクとなっていた。
「ももー。わたしもー。」といっては真似をするのだ。
都会に出て、仕事も見つかって、住み込みで、本当に良かった。
トイレは水洗だし、お風呂もある。
中世のようだが、法力があるので不自由はなくなったのである。そしてお世話になった山奥の名もない集落を支援できればと公爵様に相談したら、どうやら、戦から逃れて隠れ住んでいたのであろうい言う歴史があるとのことで、支援してくれると約束してくれた。
落ち着いたら、自分がこの世界の人間ではなく、帰れるか相談するつもりだ。
ちなみに、お世話になった集落の人たちと人種が違うらしく、王都の主な人種が大柄で力強い人種だったので、集落の人種より小さい私は更に小さくなってしまった。
こうして新しい生活が始まった。
子供も一人増えた気がするのは気のせいだろうか。
ありがとうございます