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第五話 事の始まり

すみません。遅れました。((+_+))部活動が最近きつい。(T_T)

引き取ってもらってすぐに鮎は俺にこう言った。

「今日から本当の姉弟だね。」

俺は、その言葉に心の底から喜び大きく頷いた。

鮎とは本当の姉弟の様に接していて、初めて施設で会ったのは俺が生後10日頃で、鮎が4歳頃のころだった。俺は、俺によく話しかけていた鮎の言葉をよく覚えている。

「あなたはなんていう名前なの?」

「その子は遥君っていうのよ。」

と、無茶を言う鮎に施設のパートの人が横から言った。言葉を理解できるとはいえ、さすがに言葉を話すことはできないのでこの人にはとても感謝した。

「鮎ちゃん。この子はまだ、鮎ちゃんみたいに上手に話せないから、もう少し待ってあげて。」

このように俺から鮎を離すことさえしてくれた。


そこから少し時が流れ、俺が4歳になり鮎ととても仲良しになった頃、母さん達が引き取ってくれた。そして、初めて能力を使ったのが小学校に入学した日だった。倒し方は知っていたが、さすがに初めてということもあり、とても苦戦した。しかし、ぼろぼろになりながらも倒したときの達成感は凄まじいものだった。そこから経験で色んなことを知った。スモークエネミーズはどんなに苦戦しても、日が出たら絶対に消滅すること。大きく分けて、鬼のような顔で動きがはやいのと、6本指で力が強いのと2種類いること。倒したあと、煙を回収しないと復活してしまうこと。それらを知り、最早予想外という出来事が少なくなっていた。


しかし、小学4年生のころ予想外なことが起きた。いつも通りスモークエネミーズを倒していたのだが、父さんが俺が夜中に自分の部屋にいないことに気づいたのだ。

「昨日どこで何してたんだ?」

そう俺を問い詰めた。俺は別に隠しておく必要はないだろうと思い、ありのままを話した。

「おいおい。厨二病にでもなったか?」

「まぁ見てもらったほうが早いよな。」

俺は他に誰もいないことを確認し、パイプを持って叫んだ。

「ミストアップ!」

変身すると、父さんは目を丸くした。そして言葉を失った父さんを確認し、変身を解いた。

「………は…遥…それ…本物…」

見るからに動揺して、やっと出した言葉は震えていた。

「すごい!すごいぞ!遥!」

と、俺の肩をつかみながら言った。

「父さんも、倒すところについて行っていいか?」

その質問が返ってくることは予想していなかった。俺は別にいいだろうとその願いを聞き入れることにした。

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