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第八話 変化はいつもマイナスな動き

投稿ペース上がってるかな?(?_?)上がってるといいな。(;一_一)

さくっと音をたてながら、俺は食堂で唐揚げを食べていた。この食堂は、この唐揚げが一番うまいのだ。開発に1年かけて作られたといわれる秘伝のタレにつけられた鶏肉と、2度揚げされた衣が最高にマッチしているのだ。これ3個でご飯が2杯たいらげることができそうだ。と、頭の中で食リポしながら幸せそうな顔をしながら食べている俺を見て

「よくそんな幸せそうに食えるよな。次の授業久保田先生なのに。」

と、修也が言った。

「…関係あるか?」

「え?だって久保田先生なんだよ遥。」

「晴之まで…」

確かに、次の授業は地理で久保田先生だ。忘れ物をしたり、少しでも変な態度をとればすぐに怒鳴られ、別のクラスまでその声が鳴り響くことで生徒達から恐れられている。修也のようなお調子者でも久保田先生が相手だと、背筋を伸ばし1秒たりとも先生の話を聞き逃すことは無いだろう。だが、俺にとってはきちんとしていれば普通の先生だから何ともないのだ。昨日も十分睡眠時間がとれているし、寝ることは無いだろう。

「久保田先生ちょっとな~。もう少し優しくなんないのかな~。」

「修也がいい加減すぎるんだろ。」

「遥、今の超正論~。」

せっかくうまい唐揚げを食べていたのに気分を台無しにされたことに少し苛立ちながら、俺は唐揚げを食べ終えた。


「じゃ、昨日の続きからね。教科書の87ページ開いて。」

俺を除いた生徒全員がいつもより姿勢をよくしながら、久保田先生の授業を聞いていた。

「はい。『第3章 インドのあらまし』ね。まず、現在のインドの人口は12億人です。2025年には中国の人口すら追い越すと言われています。」

正直、社会科は好きだ。今まで自分が知らなかったことを知れる時の快感が最もすごいのがこの教科だからだ。だが、少し経つと教室がざわついてきた。

「インドの首都はニューデリーといって、もとはデリーだったんだけど新しい都市を隣接して…な…なにあれ?」

目を丸くした先生につられるように俺も窓のほうを見た。そこには…そこには、見たことのない化け物がいた。いや、どことなくスモークエネミーズに似ているが……と思うと、レーダーが鳴った。どう見ても位置情報はあの化け物を指している。退治しに行くべきか?いや、久保田先生だしな。抜け出すことは許されない。そもそもなぜ昼間にスモークエネミーズが?見たところこちらに攻撃するどころか動いてすらいない。先生やみんなの様子から、あのスモークエネミーズは見えているようだ。そのまま何もしないで帰ってくれたら嬉しいのだが…。いざとなれば誰もいないところで変身を…ということも考えていた方がよさそうだ。

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