トラブル?です
今俺たちはありえないほど暇だ。
門の列に、もうかれこれ2時間は並んでいる。
「なあメイさんよ、これはおかしくないか?」
「おそらく、3日後にこの街で開かれる闘技大会が原因だと思います」
闘技大会か......
面白そうだな。
「それって今からでも登録できるのか?」
「はい。前日まで受け付けているみたいです」
「じゃあ、冒険者登録を済ませたらそっちも登録するか」
「わかりました」
「にしても遅いなー」
「あと一時間はかかります」
「なんかないかな〜」
「そんなこと言ったら......」
「キャー」
なんだ?
「ドラゴンが出たぞ!」
「ほら......」
「ま、まあ何もないよりはマシだろ?」
「で、どうするんですか?」
「倒すに決まってるだろ」
「では私は混乱を鎮めます」
「どうやって?」
「仁君がドカンとやったところで知り合いですとアピールします」
「オッケー。派手なのにしとくわ」
「お願いします」
派手なのってどうするかね〜
ドラゴンに向かって走りながら考える。
<刀>スキルがあるから斬撃を飛ばすことくらいはできるけど......
しょうがない。付けたところだけど封印を解くか!
ドラゴンの下まで来たところで刀の封印を解き、抜刀術の構えをとる。
狼を殺った時につかんだ感覚をもとにイメージを練り上げていく。
極限まで鋭く、絶対的な切れ味を持つ斬撃を飛ばすイメージだ。
すると、狼の時にはなかった現象が起きた。
おそらくこれが魔力だろう。
膨大なエネルギーが刀に集まっていく。
さらに、漏れ出したエネルギーでの演出付きだ。
騒いでいた人も一瞬で静まり返る。
「はっ!」
溜め込まれたエネルギーは、ドラゴンに抵抗をさせずにその命を刈り取った。
「「「ワーーー!!」」
(ヤバイヤバイやり過ぎた倒れそう)
すいません。
微妙なところで切れました。