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初狩りです

本日二話目です

少し短いです

三十分後、俺らは森の前にいた。


「今回は俺が倒すってことでいいか?」

「大丈夫です」

「じゃあメイは俺の討ち漏らしをかたずけるってことで」


そういうと俺は森の中に入る。


「それにしても地球にあるような植物ばっかだよな」

「此処の植物も向こうとあまり呼び方に差は無いようです」

「成程。針葉樹、広葉樹みたいな呼び分けもするのか?」

「はい。専門的な内容以外は向こうと知識の量もあまり変わらないみたいです」

「じゃああまり言うことにも気を付けなくていいんだーーーおっ、これはウィンドラビットか?」


数メートル先に白いウサギがいた。

ようやく魔物のお出ましだ。


「そうです。恐らく一撃で倒せます。」


こっそりと近づいて刀で軽くなでるように切る。


「あっ、本当にこれだけで倒せた」

「武器が強すぎるんです。中級の魔物くらいまでなら一撃で倒せますよ」


やっぱ武器強すぎるかな......


「取り敢えず剥ぎ取りをしましょう」

「どうするんだ?」

「剥ぎ取り用に短剣を作ってください」


言われたとおりに、切れ味が良いだけの短剣を出す。


「まず、魔物には魔石と言われるものがあります。これは必ず取るようにしましょう」

「どこについているんだ?」

「大体心臓部分にあるので、胸を切って取り出します」

「他は?」

「それぞれ脚、腕、首、胴体などに分けます。これらの分け方は本に載っています。」


メイが色々と教えてくれる。

まぁ、自分で調べられるんだけどね。


「これらは解体料を払えばギルドでやってくれます」

「えっ?」


今の知識必要だった?


「覚えておいて損はないので」

「そ、そうですか......」


解体したウサギを<全知全能>の力で作った亜空間に入れておく。


「<全知全能>は使わないのでは?」

「こんぐらいはいいだろ」

「他の人には空間魔法だと言っておく方がいいと思います」

「そうだな」


気を取り直して狩りを続ける。

ウィンドラビットを五匹狩り終えた頃、遂にまともな奴が現れた。


アースウルフだ。


計五匹、一番大きいやつを先頭に統率の取れた動きをしている。


「恐らく先頭の個体がリーダーだと思います」

「だろうな。取り敢えずどれくらいで殺れる?」

「一撃でしょうね」

「......だよなぁ」

「来ますよ」


ゆっくりと話していると、しびれを切らしたリーダーが命令して左右から攻撃をしかけてきた。

片方は刀を振り抜き様に切り上げ、返す刀でもう片方を袈裟切りにする。


「やっぱ一撃か......」

「仁様が自重をしないのが悪いんです」

「自重はしたくないからな」


狼どもは怯えたように後ずさる。


「逃がすと思うか?」


俺はそう言うと口元に笑みを浮かべて白夜を鞘に収め、抜刀術の構えをとる。

腰を落として力を溜める。

そして、溜めていた力を発勁の要領で解放する。

そうすることで瞬時に距離を詰めながら、斬撃に力を乗せるのだ。

一瞬で距離を詰め、一文字に斬撃を飛ばすイメージで振りぬく。

それだけで狼共は上下に真っ二つにされた。


≪スキル<刀>を習得しました≫


「えっ?!」

「どうなされましたか?」

「スキルが手に入ったんだが......」

「恐らく仁様には適性があったのでしょう。稀にそのような形で適性のあるスキルが手に入ることがあります。因みにどんなスキルを?」

「<刀>だ」

「凄いですね!<刀>は<片手剣>をレベル3まで上げなければ習得できないスキルですよ!」

「ラッキーなのかな?」

「いえ、これは仁様の実力です!」

「......取り敢えずこれでスキルは手に入れた訳だ」

「<刀>の効果を見てみてはどうですか?」


どれどれ?


レベル1で見習い、レベル2で道場生、3で上級者、4で免許皆伝、5で人外が目安になる。


「このレベルの目安は他のスキルも共通なのか?」

「そうです」


<刀>って片手剣を上級者くらいまで鍛えないとだめなのかよ......

本当にラッキーだ。


「もうそろそろレベルも上がったのではないですか」

「ああ、レベルも5まで上がったぞ」

「もうそろそろ終わりにしますか?」

「そうだな。じゃあ街のある方に出るとしよう」

「分かりました。こちらです」


メイに連れられて30分程歩くと一気に視界が開け、かなり大きな街が見えてきた。


「結構大きいな。何て街なんだ?」

「ヘルティアと言い、アリオン王国の首都になります」


拠点にはぴったりだな。


「入るときに身分の証明とかはいるのか?」

「必要ですが、門で発行してくれるはずです。冒険者ギルドで登録をしたいと言えば大丈夫かと」

「ん~、お前もこのままじゃ怪しまれるよな.....取り敢えず服を替えようか」

「分かりました。服は?」

「これを着てくれ」


街の中の冒険者が着ているような服を渡す。

ついでに自分の服も替えることにする。


「終わりました」

「オッケー、ばっちりだ」

「あと、武器にもリミッターを付けた方がいいと思います」

「そうだな」


ということでこんなものを作ってみました。


封印の護符


神話級


これをつけたものの能力を100分の一にする



「また神話級ですか......」

「しょうがないでしょ。これじゃないと効かないんだから」


取り敢えずこれを刀、鞘、弓、矢筒に貼り付ける。


「よし!これで普通よりちょっと良いくらいになったぞ」

「それでもちょっと良いんですね......」


「そうだ!様付けもなしな。付けるとして君までだ」

「えっ!」

「俺らの関係は......今は友達くらいかな」

「わかりました!」

(今は!今後はどうなるんですか!)


なんかメイがブツブツ言ってるが、これで街に入れるかな?


「仁君、お金はどうしますか?」

「森で倒したやつを売ればいいだろう」

「わかりました」


これでようやく街に入れる。

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