始まりです
スミマセン。アカウント変えました。
感想、評価お願いします!
「あ~疲れた。なんで俺がこんな事しないといけないんだよ」
大抵のことが人並み以上にできる中学3年生、夜野仁。
仁はいつも先生に面倒事を押し付けられていて、明日も最初の授業で問題の解説をさせられることになっていた。
学校からの帰り道、仁はいつも通る道に初めて見る祠を見つけた。そこにはこう書かれた札が立っていた。
【異世界に行きたい人は各々のやり方で参拝してください】
「なんだこのやる気のない神様......まず異世界ってなんだよ。まあ、この生活より異世界の方が楽しそうだしな......」
そう考え、適当に頭を下げる。
一瞬視界が黒くなり、気付くと仁は家のベッドの上に立っていた。
「......は?」
そこには見たことのない美しい女性が立っていた。正に絶世の美女だ。
「あ、あなたは?」
『私があの祠に祀られていた神です』
「あの札に書いてあったことって本当だったの?!」
『はい。ということであなたは異世界に転移することになりました。それに伴い、あなたに一つどんな能力でも授けましょう』
「本当にどんな能力でも良いんですか?」
『はい。誓いましょう』
「なら、僕を全知全能にして下さい」
『は?』
「なんでも良いんでしょ?」
流石の神様も固まってしまった様だ。
『確かになんでも良いと言いましたが....』
「いたずらに人の命を奪うような事はしないと誓います」
『強い能力であればあるほど、体に負担がかかります」
「つまり?」
『負担が大きすぎて体が壊れるかもしれません』
「それでもいいです。どうせならやれるだけやってみたいので」
『....分かりました。あなたに全知全能の能力を与えましょう』
「ありがとうございます!それで、転移する世界はどんな場所なんですか?」
『所謂、剣と魔法の世界という感じで、国同士の関係は良好です。また、ラノベのような感じで魔物や魔人が出てきたりします。魔王は10年に一人くらいのペースで出現します』
「ラノベなんて知ってるんですね......」
『神様は結構暇なんですよ?』
「そ、そうですか」
『では、転移をしたいと思います。よろしいですか?』
「あと一つだけ、この世界での僕の扱いはどうなりますか?」
『あなたは最初からいなかったことになります』
「分かりました。もう大丈夫です」
『では転移をします。転移の際はまぶしくなりますのでご注意ください』
そう言うと神様はどこかに消え、あたりが光りだす。
「さあ、やりたい様にやらせてもらおうじゃないか」
不敵な笑みを浮かべ、仁は意識を手放した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
目が覚めると俺はかなり広い草原にいた。
ちゃんと転移できたようだ。
体にも違和感はなく、むしろ軽いくらいだ。
「ん~どうしようかな......とりあえず話し相手がほしいな」
ということで、能力の確認も併せてメイドを作ることにした。
美人で仕事ができて優しく、戦闘までできる超人メイドだ。
更に俺の次に優先度が高い<全知全能>と俺の記憶の一をコピーして、念のために俺の命令を絶対にする。
また、俺に対しての感情はフラットの状態にする。
「初めまして、ご主人様」
よし、成功だ。
こいつは普通の人間をベースに設定を付け足しているだけなので、心があり、自分で考えて行動する。
つまり俺のストッパーになってくれる。
「初めまして。ところで、名前は何がいいかな?」
「ご主人様に決めて頂けないでしょうか?」
責任重大だな......
はっきり言おう。
俺はネーミングセンスが酷い。
なので無難に行こうとしよう。
ん~、メイドだからメイでいいか。
「じゃあお前はこれからはメイだ」
「ありがとうございます!」
凄く嬉しそうだ。
よかった......
安易すぎるだろって?
本人が喜んでいるからそれでいいのだ!
「次はこの世界について質問する」
「ご自分で調べないのでしょうか?」
「一人で考えるより二人で考える方が楽しいだろ?」
「確かにそうですね」
メイが頬を赤らめ嬉しそうに言う。
ハードル低すぎない?
まぁ高いよりはいいか。
「まずはこの星についてだ」
「この星はアウリルと呼ばれています。住んでいるのは人,獣人,エルフ,ドワーフ,魔人の五種族で、ある程度友好な関係を築いています」
「次はこの世界のシステムについてだ。ステータスとかスキルはあるのか?」
「あります。ステータスを見るときは頭の中でステータスと念じれば、自分にしか見えないウィンドウが出てきます。また、スキルはレベルアップ時にもらえるスキルポイントを払うことで手に入れることができ、スキルを使い続けることでスキルのレベルが上がります。因みにスキルレベルの上限は5です。更に【固有スキル】というその個人特有のスキルもあります。<全知全能>はこれに当たります」
「因みにこの世界の人のステータスはどれくらいなんだ?」
「ステータスは全て大体100くらいが平均で、S級冒険者なら10000を超える人もいるようです」
「冒険者がいるのか?」
「はい。冒険者ギルドと言われる場所で依頼を受けるようです」
「冒険者ギルドでは他にどんな事ができるんだ?」
「素材の買い取りができたり、酒場があったりします」
「じゃあとりあえず冒険者になるか」
「そもそもご主人様は何をなされたいのですか?」
「楽しくやりたいことをしたい」
「今は何をしたいんですか?」
「まずは冒険者で有名になろうかな」
「ということで冒険者になるために、まずは自分のステータスを確認しようと思う」
「というと?」
「最初にステータスを確認して自分の戦闘スタイルを決めたい」
「<全知全能>を使えばいいのでは?」
「ぬる過ぎるから<全知全能>は戦闘では殆ど使うつもりはない」
「さすがご主人様です!」
そんなに褒めるところか?
それは置いといて、俺のステータスをメイにも見せる
「ステータス」
夜野仁 15歳 Lv1
HP 300/300 MP 300/300
STR 300
AGI 300
INT 300
DEX 300
LUK 300
HP 300
MP 300
スキル
なし
固有スキル
全知全能 Lv.ー
称号
異世界からの転移者
異世界からの転移者
言語理解、ステータス上昇率UP中の効果がある。
言語理解
この世のすべての言語を読む、聴く、書く、話すことができる。
ステータス上昇率UP中
ステータスが上昇する時に、上昇率が1.5倍になる。
因みにステータスは「ステータス」と念じると見ることができ、言うと見せることができる。
「思ったよりもよかったなあ」
見事に300である。
「仁様ならこれくらいは普通だと思います」
ん?今ナチュラルに仁様に呼び方を変えられた気がするが....
どっちでもいいか。
「しかしスキルをどうするかな....」
「魔物を倒せばレベルが上がります」
「魔物か....。その前に武器を作るか。メイ、スキルに刀に関するものはあるか?」
「あります。そのまま<刀>というスキル名です」
「なら刀を作るか。」
「なぜ刀なのですか?」
「刀は男のロマンだからな!」
「そうなんですか?」
「そうだ。兎に角、刀を作ろうと思うがどうせ作るなら最高のものにしたい」
「能力を付与するんですか?」
「そうだ。まず刀身自体をかなりいいものにしたい。」
「オリハルコンを使うのですか?」
「正解。オリハルコンを薄く伸ばしたものに一枚一枚付与をしてそれをくっつける。本来の刀よりいっぱい重ねるが<全知全能>の力で無理やりにでも刀にする」
「成程。確かにそのやり方なら付与がたくさんできますね!」
「それだけじゃないぞ?鞘にも付与をするつもりだ。」
「鞘にもですか!」
「摩擦を消したり、強度を上げたり、刀身を自動で修復できるようにしたりだな」
「それってとられたらやばくないですか?」
考えてなかったな。
「確かに。一応俺以外には使えないようにして、見た目も隠蔽するか。」
「あと出来たら私の武器も作っていただけますか?」
「勿論。何がいい?」
「弓でお願いします」
「弓なら威力を上げたり精度を上げたりか?」
「あと矢を自動で回収できるようにするとかはどうでしょう」
メイはかなりアイデアが豊富だな。
「それもありだな。じゃあ始めるか。大体十分くらいで終わる」
「分かりました」
そうやってできたのがこいつらだ。
神龍刀 白夜
神話級
効果
耐性(酸) 酸に対する耐性
耐性(錆) 錆に対する耐性
耐性(腐食) 腐食に対する耐性
絶対切断 絶対に切断する
浄化 斬撃に浄化の効果がつく
軽量化 使用者が感じる重さを軽くする
使用者限定 最初に設定された使用者が死亡するまで他の人はこの武器を使用することができない
鞘
神話級
効果
自動修復 刀身を自動で修復させる
摩擦軽減 摩擦を減らす
軽量化 使用者が感じる重さを軽くする
使用者限定 最初に設定された使用者が死亡するまで他の人はこの武器を使用することができない
神獣弓 青蓮
神話級
効果
射程延長 射程距離を伸ばす
精密射撃 精度が上がる
軽量化 使用者が感じる重さを軽くする
使用者限定 最初に設定された使用者が死亡するまで他の人はこの武器を使用することができない
矢筒
神話級
効果
自動回収 撃った矢を自動で回収する
収納力 入れられる矢の量を増やす
自動修復 矢を自動で修復する
軽量化 使用者が感じる重さを軽く
使用者限定 最初に設定された使用者が死亡するまで他の人はこの武器を使用することができない
「これはやり過ぎじゃないですか?」
「俺もそう思う」
「これっきりにしてくださいよ?」
「わかった」
やっぱり言われた。
「武器もできましたが、これからどうするんですか?」
「魔物を狩りまくってレベル上げだな。」
「この辺で魔物が沢山出る場所はどこだ?」
「奥に見える森です」
「何が出るんだ?」
「ウィンドラビットという風魔法を使うウサギや、アースウルフという土魔法を使う狼などが出る初心者用の森です」
「それなら俺でも大丈夫そうだな。そこに行こう」
「分かりました」
超絶チョロイン登場!
もう一話投稿します。