始まらない
次に目が覚めた時、俺は屈強な男に優しく抱きかかえられていた。
「おお!目が覚めたぞ!わかりまちゅかー?パパでちゅよー?」
バカにしてるのかこいつは?ぶん殴ってやる
「あう〜」
なんだこの情けない声は!今のは俺か!?あいや待て待て、そうか今の俺は赤ちゃんだっ「かわいいでちゅねー」うるせぇ!少し黙っててくれ!まだ考えがまとまってな「アルバートちゃんかわいいー!」 …考える暇も与えないうちに屈強な男が腰をくねらせながら喋る。 俺の名前はアルバートというのか。
「ほぅらこんなにかわいい。お前も抱いてやれ」
「まぁ、ほんとにかわいいわね」
どうやらこの人は俺のお母さんかな?美人な人だ、よく見たら屈強なお父さんもイケメン。おっとぉ?この調子だと俺もいい感じじゃあないのかね?はっはぁ!こりゃのうりょくなくてもいけてたんじゃないか?まぁ、もらえるものはもらうけど。さて、これからどうするか。赤ちゃんのうちからバリバリへんしんして町にくりだ「アルバートちゃん分かるかい?アイザックパパでちゅよー?」……町にくりだそうかね。 無理だろうなぁ…。このお父さんぜったいかたときもはなれないよ。これじゃあまるでほんもののあかちゃんじゃないか。
“そうよ。あなたはこれから赤ちゃんとして7歳まで過ごすわ”
この声はさっきのかみさま!どういうことだよ!
“神様?まぁいいけど、あなた赤ちゃんのまま過ごすのきついでしょ。話すことはできないし、頭も赤ちゃんだからもうあなたの言葉平仮名だらけになってるわよ”
まじか。
“というわけで出血大サービス。7歳まではあなたの魂は保存される。そして、7歳の誕生日に魂がひっつくわ。まぁその時に能力の説明はちゃんとしてあげる。というわけでおやすみなさい?アルバートさん。また7年後”
7年後か、7年後がおれのじんせいの再ス「うおわあああ可愛すぎるうううう!!!」もうまじ黙れやお前!