先に生産デビューしそうです(ノ_・。)
お読み頂きありがとうございます。
スーツとワイシャツはクリーニング。
食料品の買い出しに行かないと、何もないか。
鍛錬後のシャワー、着替え、お出かけ。
やっちゃったことは、仕方がない。
私は前を見て生きるのよ。
「あら、百合ちゃんじゃない!」
百合は、にげだした!
しかし、まわりこまれてしまった!
ぐは、近所の奥様方に捕まった!
いきなり逃げ帰りたい相手が!
話が長くて困る。
しかも、チンピラみたいに張り倒して解決とはいかない。
「そうそう、あれ聞いた?」
タスケテー!
…1時間も話に付き合わされた。
独り暮らしだし時間あるでしょとか、ひどい。
帰宅して野菜類をさっさと小分けにして冷凍。
肉や魚も下処理して冷凍。
その間ご飯も炊いている。
炊き上がりを少し冷ましてこちらも小分けにして冷凍。
これで平日はお味噌汁を作るだけで間に合う。
お昼にサンドイッチを食べることが多いので、朝晩はご飯だ。
「昨日はログインできなかったし、遊ぶぞー!」
※※※※
ログイン後、メッセージが来ているのに気が付く。
《ミミが条件を満たしました。進化します。》
進化…リルは妖精が戦乙女に。
ミミは狐娘…どうなる?
楽しみだ。
「ママ!」
九尾の妖艶な美女が走って来て私に抱き着いた。
ムッチンムチンのプリンプリン。
胸はタケノコ?ロケット?
ウェストは引き締まりーの。
ヒップは安産型だが大き過ぎない。
顔は可愛らしかったミミの大人版。
つまり、美人で可愛らしい。狐の名残は尾、耳、金色の瞳だけ。
「うわー、リルにも驚いたけど、ミミには言葉も出ないわ。」
「…負けた…」
「リル、大丈夫。ジャンルは被ってないから。可愛いよ。」
リルの頭を撫で、ミミを抱きしめて耳元で囁く。
「大人になったミミも、可愛いよ。でも、抱き着いていいのは私だけよ。」
ミミは真っ赤になりつつ、コクコクと頷く。
ダメだわ、この娘も可愛すぎる。
この時点で、リルもミミも私の家族になった。
※※※※
真っ赤になって頷くミミを見て、この娘もやられちゃったなと笑ってしまいました。
うちのお母様は、それはもうハンサムなのです。
とても強くて、私達のことを家族のように可愛がってくださって、私達に居場所を作ってくださいました。
あの日、私は魔王ギムエルに一度殺される運命でした。
でも、お母様は私を助けてくださった。
あの恐ろしい魔王ギムエルを、たったの一撃で倒してしまい、挙げ句ミミの一族の者の心をへし折る。
町に戻ればお年寄りに人気で、住民のみなさんに好かれている。
この方に何所までもついて行こう。
改めて、そう思いました。
※※※※
とりあえず。
問題は、だ。
『目のやり場に困る』
この一言に尽きる。
「リルはまだしも…ミミ、ローブとか装備できる?」
「できるよ。重い鎧はダメー。武器は杖ね。」
「ん。リルは?」
「私はフルプレートもいけます。片手剣と盾を得意としています。」
「ふむふむ。」
アインの町のメインストリートの、武具屋。
現在、装備を探している。
しかし、高い!
鉄の剣が20万ミルとか、どうなっている?
「壊れたものは、ゴミとして捨てられているようですね。」
「ゴミ?」
それだ!
店でゴミ捨て場の場所を聞き、行ってみる。
ビンゴ!
お宝の山でした!ヾ(^▽^)ノ
だが、ゴミ捨て場には怨念が渦巻き始めた。
「ママ、ここ嫌な感じ。」
「何かきます!」
《不浄の怨念が集まり、アンデッドを産み落とす!》
その瞬間、私に鬼子母神の力が宿り、周囲を神聖な力で満たす。
『オオオ…ギャー!』
出現した瞬間浄化されて塵になったアンデッド。
…(゜Д゜)
「…名前くらい知りたかったなぁ。」
《エクストラボス『彷徨う黒薔薇騎士アバリア』を倒した!》
《個体初討伐報酬:聖靴ラファエルを手に入れた!》
《ソロ討伐報酬:空間操作スキルを手に入れた!》
《特殊個体『アバリア』討伐報酬:該当ジョブにつき、特殊召喚獣契約枠を解放します。これにより、アバリアの信仰していた神獣ハイマーンを戦闘時召喚可能になりました。》
《格上討伐報酬:称号【万夫不当】は既に所持しています。》
《一撃討伐報酬:錬成スキルを手に入れた!》
《経験値1を手に入れた!》
《128万ミルを手に入れた!》
《黒薔薇の軽鎧を手に入れた!》
《黒薔薇のブーツを手に入れた!》
《黒薔薇の篭手を手に入れた!》
《黒薔薇の羽根兜を手に入れた!》
《黒薔薇の円盾を手に入れた!》
…((((゜д゜;))))
アバリアさん、出オチだったのにたくさんありがとう。
つか、あれで一撃扱いなのか。
とは言えこれでやっとゴミを活用できる。
「お母様、私黒薔薇一式を頂きたいのですが…」
ん?
リル、なあに?
フィールドが遠い遠い…