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蠢き

 液体が撒き散らされていた。


 這いずるように進んだ後があり、その先には一人の裸体の女性が息を荒げて立っていた。


 焦りが彼女の顔から滲み出ている。


 視界もハッキリしていない。


 気を許せば、昏睡してしまいそうな不安定さが襲いかかる。


 通信が来なくなってからもうかなり経つ。


 いや、再強化のためのプラントへの拘束時間が長過ぎるのだ。


最早、再強化の意味などないのだから。


己への失望だけは認める訳にはいかなかった。


 あの方に愛されているのは分かっている。


 確信を持っていると信じている。


 しかし、失望の視線を投げつけられ続ける。 


 もう耐えることはできない。


 私は貢献できるのだ。


 一身に愛を頂いているのだ。


 成果を出すしかないのだ。


 追い詰められている。


 もう待つことは許されない。


 再び歩み出す。


 フラフラと力なく、プラントを後にしながら一歩一歩進んでいる。


 何かに縋ることさえ、何かを掴まることさえ、プライドとして残されている僅かな心のかすれに違反するように思えてならない。


 右手を差し出し、何かを掴み取るように一歩一歩前に歩む。


 それが宿命のように歩き続けていた。

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