盾兵の戦闘スタイル
「おう、帰ってきたか」
「ただいまアレク」
今日の仕事を終了し
スライムを倒した証明としてコアを提出
給料ゲットこれがロックの日常なのである
「なんだよ盾野郎またスライムなんか倒してんのかよ」
もちろんそれを小馬鹿にする奴もいる
「…」
「おいこら!なんとか言いやがれ!」
「なんとか」
「てんめぇ!調子こいてんじゃねえぞ!」
「やめろ!ダンガ!」
アレクがダンガを止める
ダンガとは僕と同じ時期に冒険者になったやつだ
先ほどのやりとりから分かるように
こいつは何かしらマウントを取りたっては調子に乗る
要は小物である
「なんだよアレク、俺はそこのスライムしか倒せない弱小冒険者と話してんだ!邪魔すんな!」
「黙れ!話をしてるだと?どうみてもお前が喧嘩を吹っ掛けてるようにしか見えぬわ!」
「うるせぇ!いいからそこをどきやがれ!」
「もういいよアレク、僕が話すから」
いい加減にしないと周りの人の迷惑になるからね
「チッ、さっさと出て来やがれ、テメェみてぇなのが冒険者してんのがムカつくんだよ!」
「あんたがどう思うかなんてこっちとしてはどうでもいいんだけどね、だいたいムカつくなら近づかなければいいだけの話でしょうに」
「そういうテメェの態度がムカつくんだよ!!」
ダンガが一直線に突っ込んで腕を振りかぶる
ダンガのジョブは武道家でスピードとパワーが両立してる
まさに今の時代に沿ったジョブである
「おらっ!!」
ブン!!!
突進力と大きく振りかぶった右ストレートの威力は
ロックから見て右斜め後ろに風圧が出るほどの勢いであった
「あん?」
そう右斜め後ろ
ロックにはかすり傷もない
「テメェ何しやがった!何で俺の右ストレートを躱せた!?」
「さぁ?どうしてだろうね?」
「ちぃ!」
今度は左ストレートを放つダンガ
しかし今度は左斜め後ろに風圧が起きる
右フック、左フック、アッパー、回し蹴り、飛び膝蹴りなど
手足を駆使して技を繰り出すダンガ
しかし一向に当たらない
いや、当たらないのでは無い
「はぁはぁ、何で当たる瞬間に威力がそれる?!」
「…」
「もう、やめとけ勝負は着いた」
アレクが間に割って入る
「なんだと!?」
「お前がいくら打ち込んでも、ロックにはかすり傷も付けられんよ」
「何でそんなことが分かる?!」
「逆に何で分からないんだお前は!」
「ぐっ…」
「はぁ、まったくこんな調子ではまだまだだな
ロックお前奴の技を見切って受け流してるだろ」
「うん、受け止めても良かったんだけど
疲れてたから流すだけにしようと思って」
「受け流してただと!?そんなわけがないだろ大体盾を使ってなかっだろうが!」
「やれやれ不遇ジョブってだけでここまで見向きもされないなんてね
いいかい僕の受け流しの熟練度だったら盾を使うまでもなく発動できるんだよ」
熟練度は威力や補助効果を得ることができるだけでなく
他の武器にも応用させて使えることができるのだ
例えば、剣で斬擊を放つスキルがあるとしよう
このスキルの熟練度が上がれば
斧、鎌、小刀、果てはそこら辺の尖った岩ですら放つことができるのだ
今回のはロックの盾スキルの受け流しが素手スキルに応用されたのだ
誰が見てもこの勝負は、ロックの勝利を疑わなかった




