プロローグ
よろ
今から10年前によく友達と一緒にバカみたいな日々を過ごして楽しんでいた。
俺は1人の女の子と一緒に笑って夢に向かって毎日友達に面白い作品を描いていた。
だがみんなは別の作品を描いたらいいよと言うがその子は「葵衣くんの作品私好きだよ」と言ってくれた。
俺はその子に好意を抱くようになっていた。
だが次の日彼女は俺達の遊び場所に来なくなった。
噂では父親の仕事の都合で神戸へ引っ越したらしい。
俺はその子とよく見ていた川辺で夕日をじっと見て泣いていた。
声を出さずただ涙を流しながら夕焼けを見ていた。
ーーー現在ーーー
桜並木が綺麗なピンク色に染まり俺は片手にカバンを持ちながら三日月高等学校に向かっていた。
「あっ!」
後ろから誰かの声がした。
振り向くとそれは淡いピンクの髪に綺麗な緑色の瞳の女子が立っていた。
「あれ?転校生か?」
俺はそう女子に聞いた。
「えっと、はい!」
女子はそう言って校門に向かって走り出した。
すると女子生徒の走り出した場所に生徒手帳が落ちていた。
中を見ると女子生徒の名前があった。
「桜歩菜」
俺はそう言ってふとあの子の顔が浮かんだ。
あの子と同じ名前で同じ顔。
「帰って来たのか?」
俺はそう言って学校に向かった。
ブックマークとポイントとコメントよろしくお願いいたします!