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戦いをやめる要求

 この戦闘は私たちが有利となった。貴族たちが次々と私たちの方へと加勢したからだ。すると、サム王子が仕掛けてきた戦闘を、サム王子の方が戦いをやめる要求を。私はそれを聞いてとりあえず安心した。けれども、私はサム王子にひとつだけ条件を言う。

「もう私に近付かないでください」

 そんなことを言う私の心は痛い。でも、このままサム王子の好き勝手にはさせれないからだ。現実に双方の兵士たちが大勢犠牲になっているからだ。サム王子にその現実を思い知らせるつもりだ。でも、私は心を鬼にしなきゃ。サム王子のためにも。

 私はマイケルと部屋に二人きりになってお茶を飲む。私は何も言えない。マイケルも何も言わない。私は静かに窓の外を見てみる。まだ戦闘の爪跡が外には残ってある。私は悪役令嬢、ヴィクトリア。この乙女ゲームに転生してきた。そして、私は破滅の入り口から脱出出来た。マイケルの方へと視線を戻す。マイケルは笑みを浮かべてこう言う。

「ヴィクトリア様、いえ、ヴィクトリア。自分たちはなんとか生きていますね」

「ええ。本当にどうなることかと思いましたよ」

 私とマイケルはお互いに笑顔になった。それから、私は次の日には、サム王子を思っているハンナと話すこととなる。


続く

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