街へお買い物、が
今日は街へお買い物。私はマイケルと。お父様とお母様はメイドのランと。さて、何を見ようかしら? マイケルはそっと私の手を握っている。うふふ。これはお買い物デートだね。私はキュンとなる。私はマイケルの手を引っ張っていろんなお店を見て回る。あー、なんて幸せなんだろうか。ずっとこの時間が続けばなぁ。私はいろいろお買い物をして、マイケルと馬車に戻る。
「このやろう! 金を出せ!」
うん? なんだろう? メイドのランになんだか因縁をつけている男が。あ、そいつはナイフを取り出した。マイケルはすぐに反応して男の方へ走り出す。が、間に合いそうにない。私は片手を男の方へ狙いを定めてゴースト術を発動する。男はみるみるうちにその場で倒れた。まあ、気絶させただけだけどね。うーん。男は何者なのだろうか? メイドのランは私の方を見てびっくりしている様子だった。
「ラン? 大丈夫かしら?」
すると、メイドのランはこう言った。
「ヴィクトリアお嬢様! ありがとうございます!」
「いえいえ、どういたしまして☆」
私はメイドのランとマイケルに笑顔を見せる。二人も笑顔になっている。ふう、危ないところだったわ。せっかくの楽しいお買い物の日なのにね? それから、その男は街の兵士に連行される。うーん。なんだったのだろうか? まあ、いいか。
続く




