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夕食の時に

 私とお父様とお母様で夕食を食べている。私は食べながら、衛兵のマイケルとメイドのランのことを考えている。やっぱり、あの二人って特別仲がよかったのかなぁ? いやいや、それならばマイケルは私のことを抱きしめるなんてことはしないだろう。けれども、メイドのランの様子がおかしいのは、やっぱりそういうことなのかな? えっと、まるで私が悪者みたいじゃない? まあ、私はこの乙女ゲームの世界では悪役令嬢なわけで。でも、ちょっとおかしくないか?

「ヴィクトリア、誰か好きな人はいるのか?」

 お父様が私にそう言った。えっと、まさか令嬢の私が衛兵のマイケルを好きだなんて言えないしなぁ。

「お父様? 私は今のところはいませんよ?」

 あ、なんだか静かになったぞ? うーん、ちょっと気まずい空気? 私は別に悪いことをしているわけではない。それなのに、なんだろう、この気まずい感じは? でも、私とマイケルのことはバレていないよね?

「ヴィクトリア? ちゃんと相手は選びなさいね?」

 お母様がそう言った。私はパンでのどが詰まりそうになった。え? ひょっとしたら、私とマイケルのことバレている? 私はとりあえず苦笑いをして誤魔化した。うーん、ちょっとおかしくないか? 私は悪役令嬢だけど、恋愛も自由に出来ないのか? どうにかして、私とマイケルのことは表に出さないようにしなければ。


続く

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