またハンナとお茶
私はいったいどうしたらいいのかわからない。このままでは破滅をしてしまう。なんなのかしら。私はハリーから聞いたことを思い出している。ヤバい、私ってヤバいよね? このまま破滅をするのはイヤだ。だが、どうしたらいいのか私にもわからない。私はサム王子に破滅に追い込まれるか、望んでいない恋人になってしまうのか? そんなことはイヤだ。私は衛兵のマイケルのことが好きなの。私はサム王子には興味はない。このままでは破滅してしまう。いったいどうしたらいいのかしら。
「ヴィクトリア、どうしたの?」
「え?」
私はハンナに話しかけられた。今は私とハンナの二人でお茶を飲んでいる。ちなみに私の部屋で。
「ハンナ、私、サム王子に迫られて困っているの」
私はハンナに正直に言った。でも、これでどうにかなる話ではない。けれども、メインヒロインがハンナだから、本来はサム王子の相手ってハンナではないの? どうしてサム王子は私と恋人になりたいのだろうか? 全くわからない。
「なるほど、ヴィクトリアの表情が暗いのはそういうことなのね? 私はサム王子、いいと思いますけど?」
私はお茶を吹き出しかけた。はあ? サム王子のいったいどこらへんが? え? ちょっと待って? ジョンとアランは、確かハンナのことが好きなはず。あれ、ハンナが私の代わりにサム王子と恋人になればよいのでは? うーん、これはイケるかも!?
続く
 




