ハリーの家に
今日は私、美少年ハリーの家に招待されるの。お父様とお母様と衛兵のマイケルも一緒に。馬車の中でお父様とお母様が仲良く話している。私はマイケルと目線がずっと合っている。私、すごく楽しみ! 早くハリーの家に着かないかな? って、んなわけあるか!? あのハリーの正体は、私と同じようにこの乙女ゲームに転生した女性、それも私のことを悪役令嬢とウワサを流した犯人なのよ!? よし、ハリーの正体を暴いてやる! ふっふっふ。私はハリーを許さないわ!
そうこうしているうちに、ハリーの家に着く。おおう、私の家も大きいけど、ハリーの家も負けずと大きいわね。あら、ハリーとそのお父様とお母様が出迎えてくれたわ。ふっふっふ。とりあえず、私は挨拶をする。そして、私の両親がハリーの両親と話をする。私とハリーは部屋に行く。衛兵のマイケルはその部屋の前で待機。さあ、準備は整ったわ。ふっふっふ。美少年ハリーの正体を暴いてやる。
「ボクと手を組むなんて、嬉しいです。ヴィクトリア」
「ええ、私はハリーと手を組むことが出来るので安心ですわ」
ハリーがニヤリとする。ふん。もうその表情はなれたわ? さて、どうやってハリーの正体を本人から聞き出せそうな感じかしら? 私はハリーとお茶を飲んでいる。とりあえず、どうやって聞こう。それにしてもハリーって美少年ね。ふっふっふ。美少年の正体が女性だなんて、そそられるわ。いかんいかん。私が悪役令嬢に本当になりそうだわ。もう、ハリー? 何か言いなさいよ?
続く




