破滅の情報戦
とりあえず、私はハリーと手を組むことになった。これで目的であるハリーの中身の女性が誰なのかを知る第一歩になったはずだ。私とハリーはお茶会でお茶を飲んでいる。さあ、ハリー? 情報戦というものを仕掛けてきなさい。それで私が破滅に近づこうが、そんなもん避けてみせるわ。私はハリーの中身の女性を知りたいのだから。
「では、ヴィクトリア。次にはボクの家に招待しましょう」
「まあ! 楽しみですわ」
よし。ハリーが私を家に招待すると言った。これで、ハリーの油断から何かを聞き出せそうな気がする。でも、まだ早いわ。本当にハリーが油断してからでないと。私はニコニコしている。ハリーもニコニコしている。ふっふっふ。さあ、私が何を考えているかわかるかしら? ハリー?
「ヴィクトリアのお父様とお母様も招待したいです」
「もちろん、私のお父様とお母様は喜ぶと思います」
よし。いい感じだわ。私、ダイヤ家とバイアス家が仲良くなれば、きっと、このハリーの正体を知ることが出来る。私はじっくりとチャンスのタイミングを見ているだろう。私とハリーが仲良くなれば、恐らく私は悪役令嬢になるのだろうなぁ。これは女のカンだけどね?
「ボクはゆくゆく、この広い王国をひとつにしたい。みんなの思いをひとつにね」
「まあ! ハリーって、ステキなのね!」
ふん。ハリーの中身の女性は、こういうことはご立派なのね? でも、今にハリーの正体を暴いてやる。ふっふっふ。とりあえずは私の作戦通りなのよね。ハリーを油断させて聞き出せそうなタイミングを待つのみよ。
続く




