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いったい、誰?

「いったい、何を言っているの? ハリー?」

「貴女の行動が悪役っぽくなくてね? つい、ね?」

 ちょっと待って? 本当にハリーは何を言っているの? ボクではなく私? と言った? つまり、美少年ハリーは男の子だけど、中身は女性? いやいや、乙女ゲームにそんなキャラいたかしら? ちょっと待てよ? 転生がもしも本当ならば、このハリーは、いったい、誰なの?

「本当にヴィクトリア、貴女は悪役令嬢なのに、メインヒロインのハンナと仲良くお茶をしたり、本来の乙女ゲームにはない行動をするよね? そんなに破滅がイヤかしら? ボクはヴィクトリアが誰なのかは知らない。でも、状況からして、貴女がヴィクトリアに転生したようだよね? ひょっとしたら、ボク、いえ、私は貴女のことをよーく知っている」

 え? どういうわけなの? この美少年ハリーに誰かが本当に転生しているの? ヤバい、場合によっては、私が破滅してしまう!? 私はこの乙女ゲームを思い出せない、しかし、このハリーの中身はよーく乙女ゲームを知っている。つまり、この状況は私が不利なのだ。恐らく、このハリーは誰か女性が転生してきた。と、私は考えてみた。

「貴女はいったい、ハリーでなければ誰なの?」

「ふうん? ヴィクトリア? ボクは別に貴女を破滅させようなんて考えていないけど? 私はこの乙女ゲームを楽しむだけよ?」

 つまり、私、ヴィクトリアの様子がおかしいから、ハリーの中身の女性は気付いた、ってことかしら?


続く

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