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守護霊もしくは悪霊

 私は殺すことしか能がないのか。


 そんなことを思いながらクロックの為に魔法で、死体の男の偽装をする。


 身体から断たれた、いまいましい顔にある殴られた跡を消す。そして顔と首の太刀傷から、魔法の残滓を霧散させる。

 

 今世は贖罪の為にある。


 前世は国の為、何万もの人魔を殺した。教会の司祭や国王らの言葉とは裏腹に、自分の死後は天には召されないだろう。前世の死ぬ間際はそう思っていた。


 殺した中には、心から愛した女性もいた。そんな女性の魂と今世では再会できた。だから今世は、神から与えられた贖罪の世なのだろうと勝手に思い、生きることにした。


 前世は国の為、何万もの人魔を。今世は一時の感情で、目の前の医師を。

 

 次は――。

 

 そもそも私に次などあるのだろうか……。







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