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プロローグ

 建物の揺れで目が覚めた。窓から差し込む光がないことから夜まで爆睡してしまったかと思ったが時計を確認すると1時を指していた。スマホを確認すれば13時の表示が視界に入る。だとすれば外は昼間のはずで窓からは光が差し込んでこないはずがない。カーテンなんてしゃれた物はつけていないのに。

 外を確認するために体を起こして窓から外を見ると、空ではなく岩肌が視界に入った。

「よし。寝よ」

 ただの夢だと思い二度寝るすることにした。スマホのアラームが設定されていることを確認するとメッセージが飛んできた。

【あなたはオーナーに選ばれました。マニュアルの確認をお勧めします】

 何のオーナーか知らないが、一応このマンションとマンションの下で経営しているコンビニは俺がオーナーなんですが? マニュアルって何? やっぱり夢だろ。

【マニュアルの確認をお勧めします】

 マニュアルって下のコンビニに設置されてるやつか? 夢なんだろうけど、まったく眠れる気がしないので確認くらいしてくるか。

 部屋を出てエレベーターに乗って下に降りると駐車場と駐輪場になっているが一台も自動車も自転車はない。

 外に出ると窓から見た岩肌が洞窟のものだと分かった。リアルな夢だなと思いながらマンションの下にあるコンビニに入ると商品が一つもなかった。10年間営業してきた店だが新店のようにきれいな状態だった。

 懐かしい感覚で事務所のようになっているバックヤードに入ると新品のパソコンに商品を発注するタブレットが設置してある。

 やっぱり新店はいいなと思いながら監視カメラの映像が映し出されているテレビの横に設置されている様々なマニュアルを一つずつ取り出すと、初めての経営と書かれたマニュアルを手に取る。

≪初めての経営≫

・ここはあなたの知る世界ではありません。生きるためにはポイント=お金を稼ぐしかありません。今あるポイントはパソコンに表示されています。一日に約240ポイントが消費されます。あなたの世界でいうところの電気代などです。使えば使うほどポイントの消費が増します。

・ポイントを使って従業員を召喚しましょう。召喚した従業員は働かせれば働かせるほどポイントが消費されます。いわゆる給料です。ポイントを消費せずに従業員を雇う方法はいくつかあります。例えばこの世界では奴隷が存在しますので、この世界のお金を稼ぐことが出来れば奴隷を買うことが出来ます。

・開店時間と閉店時間を設定しましょう。24時間経営ができればボーナスポイントが発生します。

・パソコンを使って商品を並べる場所を決めましょう。これを棚登録といいます。

・タブレットを使って商品の発注を行いましょう。棚登録をしていない商品は発注できません。

・発注が完了すればいつ届くのかをパソコンを使って設定しましょう。ポイントを使えばすぐに届きます。設定した時間になると棚登録した場所に商品が現れます。棚に入りきらない分は箱に入ってバックヤードの現れます。

・おにぎりや弁当などの賞味期限が来れば自動的に消えますが、ポイントが消費されるので発注数には気を付けましょう。

 よし分かった。夢だ。

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