日常
「おっはよ~!」
ガヤガヤとした教室の中でひときわ目立つ明るい声。
その声の主、風華は挨拶を交わしながら自分の席へと進んでゆく。
風華が席に座ると風華の席は、仲の良い友人達に取り囲まれる形となった。まあ、私もその一人なのだが。
彼女には不思議な魅力があった。
容姿端麗、才色兼備、という誰もが羨む人気者な彼女だが、気取った態度がなく私みたいな地味な奴にも笑顔で話しかけてくれる。
きっとそういう内面的な魅力に誰もが惹かれてしまうのだろう。
などと考えているうちに友人達の話はどんどん進んでしまっていた。
私も友人達の話に加わろうと、友人の一人の優菜に話しかけようとしたが、その声はクラスの人の
「おーい、風華!男子から呼び出し!」
という言葉にかき消された。
その言葉にクラスがより、ざわざわし始める。
風華は話を中断し、
「ごめん、ちょっと行って来るね…。」
と断りを入れて、呼ばれた方向へと行ってしまった。
また、告白だろうか。風華はとにかくモテる。
1日に最低2回は呼び出しをうけていた。
まったくうらやましい限りだ。
しかし風華は何度告白されても、
「今は部活を頑張りたいから。」
と言い一度も告白をOKしたことがないのだ。
確かに風華はバスケ部のエースで、頑張っているのも十分に伝わってくるのだが。
などと考えていたら、いつの間にか風華が戻って来ていた。
私は戻って来た風華に、「なんだったの?」と聞いた。
すると風華は、
「えっ……あははは……何か部活の事だったよ」
ーー嘘ついてるな。
そう思った私は、席を立ちさっき風華を呼んだ女の子に近づいて話かける。
「ねえ、さっき風華を呼んだ人って誰?」
「え?風華を呼んだ人?……桐崎君だよ。」
「………そっか、ありがとう!」
そう言い残し、私は再び風華の所へ戻る。
「ねえ、風華。私もう桐崎君にふられてるから、気にしなくていいんだよ?」
「え……そっか………ごめん……。」
しゅんとした様子で風華は謝った。
……これで許さない人いたらすごいな。
「もう、謝らなくてもいいのに!」
私は、そう笑顔でかえした。
ありがとうございました!
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