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どうやら家を召喚したらしい

「止まれ、カタトロフ」


「ヴォルル」


 ドグマの声を聞き、カタトロフがその場に止まる。今更だが、手綱は無い。人の言葉をハッキリ理解し、従う馬。もはや何も言うまい。

 更には、自らその場で体勢を低くし、アリスとドグマが降りやすいように配慮している。もはや何も言えまい


「お月さまきれいー」


「三日月か。満月であれば、力を得られるのだがな」


 ドグマにカタトロフから降ろしてもらったアリスが空に浮かぶ月を見て言うと、ドグマはポツリと呟く。時刻はもう夜。日も暮れ、アリスの村の人々は寝静まる頃だろう。


「出でよ、我が安息の地よ。ドランザム」


 既にこうなるのは当たり前と言うように、地面がズズズと盛り上がる。


「わぁー、すごくおっきいの」


 卑猥な意味は無い。

 地面から表れたドランザムという名のそれは、二階建ての一軒家の大きさで止まった。いや、二階建ての一軒家だ。シンプルイズベストな外装の一軒家(ドランザム)だ。日本中どこにでもある一軒家(ドランザム(笑))だ。白い外壁が月の光に照らされて輝いて見える。


「アリス、入れ」


 いつの間にか玄関を開けたドグマが、アリスにそう促す。玄関の先にはフローリングの廊下が続いていた。


 ドグマなのに作ったのは一般的な住宅。ドグマが作ったのだから、隠れた戦闘機能が あってもおかしくはない。それでも城を作るよりはマシだ。……フラグじゃないぞ?

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