追憶
昔
「葵!」
誰かが私の名前を呼んだ。
私は辺りを見回す。
「誰?」
私は今、校門を出て帰宅するところだった。
今日は和ちゃんは休みだった。
他に友達がいなかったので、一人で下校するところだった。
「ここだよ、こっち」
通学路に植えられた並木の木陰から、おもむろに現れたのは、あいつだった。
「なんだよ?」
私は身体に力を入れて構えた。
「そんな言い方ないじゃん?」
男は和ちゃんのお母さんの恋人で、確か名前が『岩崎』という。
「今日は葵ちゃん一人?」
「……」
私は岩崎を無視して、歩き始めた。
「待てよ」
岩崎は、タバコ臭い息を吐きながら、追いついて来た。
私は背が高いので、岩崎とそんなに背丈が変わらなかった。
「あんたとは関わりたくない」
私はそれだけ言うと、歩幅を広げて早足で歩いた。
「な? なんで今日、和佐が休んだかわかるか?」
「そんなこと、アンタに言われる筋合いはない」
「そう、ツンツンすんなよ」
岩崎は私の肩に手を置き、グイッと引きとめた。
「何なの?」
私は岩崎と向き合った。
「だからぁ、何で休んじゃったのかな? って、ヒントあげてんの」
「今日は風邪だって……!」
私はそう言いかけて、ハッとした。
「まさか、アンタ……」
「まさかかもよ?」
岩崎はニタリと笑った。
私は手で岩崎を払いのけると、走り出した。
私は全速力で、和ちゃんの住んでいるマンションへと向かった。
私はマンションへ着くと、和ちゃんの住む部屋へと急いだ。
マンションには二つのエレベーターがあり、丁度降りてきたところだった。
私はサッと乗ると、8階のボタンを押した。
いつもなら高速のエレベーターなのに、今日は何だかまどろっこしい。
8階に着くと、私は和ちゃんの部屋へと急いだ。
鍵は開いていた。
「和ちゃん!」
私は声を枯らしながら、名前を呼んだ。
キッチンにもリビングにも和ちゃんはいなかった。
私は流れ出る汗も拭かずに、和ちゃんの部屋の前まで来た。
ゴクッと唾を飲み込むと、ゆっくりとドアノブに手をあてがった。
「……」
一瞬躊躇したけど、ゆっくりと静かにドアを開けた。
「?」
和ちゃんはいなかった。
相変わらず部屋はぐちゃぐちゃだった。
私は一瞬ホッとした。
その時!
私は背中を強く押されて、和ちゃんの部屋の中へつんのめった。
「!」
「葵ちゃんは、顔はカワイイけど、おバカちゃんだねぇ」
それは岩崎の声だった。
振り向いて、キッと睨みつけると、岩崎はニタリと笑いながら、後ろ手で部屋の扉を閉めた。
部屋は昼下がりと言えどもカーテンを閉めてあったので、薄暗かった。
「騙したな?」
私は精一杯、声を低くして言った。
「騙される方が、悪いんだよ」
睨む私にゆっくりと近づきながら岩崎は言った。
「あんなブス誰が相手にするか!」
「和ちゃんは、ブスじゃない!」
私はみだれたスカートを直しながら、後ろへと後ずさった。
私の後ろにはベッドがある。
「観念しな」
そう言うと岩崎は私に覆いかぶさって来た。
今
静かな部屋に携帯電話の着信音が響き渡った。
私はシャワールームを出て、リビングのソファに横たわったまま、着信画面を見た。
やはり、センセイからだった。
少し、ためらってから、出た。
「センセイ?」
「うん、大丈夫か? 体の方は」
「今は、大丈夫、かな」
「そうか」
センセイのホッとした顔が見えるようだ。
「それで、確認なんだけど、今夜、大丈夫?」
「……」
「葵?」
「う、ん」
「じゃあ、6時に俺のマンションに来て」
「ん」
「じゃ、あとで」
「うん」
安西設計事務所に就職して1年。
当時、私は19歳だった。
それまで恋愛らしい恋愛をした事が無かった私の気性をセンセイは一瞬で見抜いた。
その日、事務の小川さんは親戚の葬儀の手伝いのため欠勤していた。
私は、センセイがいつものように仕事の構想を練るために出掛けたのをいいことに、事務所のソファに寝ころんでいた。
窓から爽やかな風が入り、どこからかとても良い香りが漂って来た。
そのまま私は、眠ってしまった。
「ん?」
どれくらい時間が経ったのだろう。
私は薄暗い事務所で目覚めた。
ソファからゆっくりと起き上がると、そこには人影があった。
「センセイっ!」
私は慌ててソファから飛び退くと、こちらに背を向けてデスクに座っていた安西センセイに平謝りをした。
「すみませんでした!」
深く頭を下げるとセンセイは振り向いて、
「起きたの? ゆっくり眠ったらいいのに」
センセイは優しく言った。
「あ、いや、でも……すみません」
私がもう一度頭を下げると、センセイはデスクを離れて、ソファに向き合って座った。
「葵ちゃんも座りなよ」
そう言うと、センセイはポケットからタバコを取りだすと、ゆっくりと吸い始めた。
その時、窓の間から風が入って来て、優しい香りが漂って来た。
その香りは次第にタバコの煙と相まって、独特の香りがした。
「良い香りですね」
「香り?」
「はい、窓の方から流れてくる……」
センセイはしばらくタバコを吸うのを止めると、
「ああ、この香りはドラセナだよ」
そう言うと、また吸い始めた。
「ドラセナ?」
「ほら、ソファの横に置いてある鉢植えの植物」
「わぁ、本当に良い香りですね」
私は、ドラセナに顔を寄せて、香りを確認した。
「ドラセナの花言葉を知っている?」
おもむろにセンセイが訊いて来た。
「あ、いえ、全然分かりません」
私は暫く考えてから答えた。
「‘幸せな恋’……」
「幸せな恋、なんだか素敵ですね」
私がそう言うと、遮るようにセンセイは付け加えた。
「もう一つ、裏の意味の花言葉もあるんだ」
「なんですか?」
「'名もない寂寥感’」
「ナモナイセキリョウカン?」
私には意味が分からなかったので、きょとんとそう答えるしかなかった。
「そう、簡単に言えば寂しいということだよ」
センセイはタバコの火を消すと、ジッと私を見つめた。
センセイは50歳手前の独身。
寂しいのかな?
私は色々と頭の中で考えた。
結果、言えたのはこれだけ。
「恋に寂しさはつきものですよね」
という、なんとも気恥しい言葉だけだった。
「キミは、どうなの? そんな恋はもう経験した?」
「えっ?」
おもむろに訊かれて、私は躊躇した。
「ああ、驚かせてごめん」
そう言うとセンセイは2本目のタバコに火をつけた。
「俺は、妻と子供を30代で失ったんだ」
静かにセンセイは口を開いた。
私は黙って聞いていた。
「交通事故だった。……それから俺は、ずっと一人だった」
そこまで言うとセンセイは、
「あ、ごめん! つい話してしまった」
と苦笑した。
私は、何も言えなかった。
「キミは不思議な人だな」
「え?」
「なんだかミステリアスというか……キミと話しているとつい本音が出てしまう」
そう言ってセンセイは時計を見た。
「葵ちゃん、お腹空かない? なにか食べに行こうよ」
一瞬驚いたけど、私は少し緊張しながら答えた。
「美味しいものが食べたいです!」
「よし! 任せな」
センセイと私はすっかり暗くなった部屋で急いで帰り支度をして、事務所を後にした。
それから私とセンセイは急激に親しくなったのでした。
私はぼやんとした頭で考えていた。
時計の針は2時半をさしている。
どうしよう、どうしよう?
和ちゃんと会うべきか、合わないべきか……。けど、会いたい!
会いたい、会いたい、すごく。
でも会って、何をどすれば?
私は手で赤い封筒をなでながら、センセイのことを考えた。
センセイは優しい。そして、こんな不完全な私を受け入れてくれた初めての他人。
私は……私の気持ちは……。
エンドレスな自問自答。
私はドレッサーの前に腰掛けて、真っすぐに自分を見つめた。
私はしばし目を閉じて……そして、答えを出した!
私は急いで身支度を整えた。
今の私に、今の私にしか出来ない事に気づいた。
私はもう迷わない。
昔
岩崎は、私に襲いかかるともの凄い力で私を押し倒した。
私は懸命に抗った。
岩崎の手が私のスカートの中に伸びた。
「やめろ!」
私は必死に抵抗した。
けど、大人の男の力には所詮勝てなかった。
暫くして、岩崎は気付いて言い放った。
「オマエ、■■■だな?」
私は頭の中が真っ白で、岩崎が何を言ったのか、一瞬分からなかった。
そして、岩崎は声高々に笑った。
その時、岩崎の動きが止まった。
「な、なんだ……」
岩崎はそう言うと、私の方へと倒れ掛かって来た。
私は何が起こったか、分からずにいた。
私の眼に映ったのは、真っ赤な血液が付いたサバイバルナイフを持った和ちゃんだった。
「和ちゃん!」
驚く私に、和ちゃんは激しく嗚咽しながら、立ちすくみながら必死に喋った。
「葵……葵に何かあったら、そしたら、私……私、許せない……」
私はゆっくりと起き上がり、和ちゃんのそばに行き、和ちゃんの手からサバイバルナイフを静かに受け取った。
背中から血を流して倒れている岩崎は、うめいていた。
和ちゃんは、相変わらず放心状態だった。
「和ちゃん、こっち……」
私は和ちゃんの手を取ると、浴室まで連れて行き、血のついたセーラー服を脱がして、浴室で体についた血液を洗い流してあげた。
「和ちゃん、大丈夫。大丈夫だよ」
私はそう言うと、放心状態の和ちゃんを湯船に入らせて、
「ゆっくり入っておいで」
それだけ言うと、浴室を後にした。
私は今ではすっかり動きが止まった岩崎を、渾身の力で抱きかかえると、和ちゃんの家を後にした。
背中の傷にはガムテープを貼って、出血を止めた。
かなり重かった。
幸いなことにエレベータを降りると、エントランスには誰もいなかった。
私は、マンションに設置されている監視カメラの位置を把握しながら、無事マンションの外へと出た。
外は暗くなっていた。
マンションの近くに公園があったはず。
その後ろには鬱蒼と生い茂った林があった。
私はそこへ岩崎を運ぶと、茂みの中に岩崎を投げ放った。
見つかる?
見つかった時は、見つかった時。
私はそう腹をくくると、サバイバルナイフについた、私と和ちゃんの指紋をふき取ってから、茂みの奥に投げた。
「ね? 落ち着いた?」
「うん」
和ちゃんはコクっと頷いた。
「アイツはもう二度と現れないわ」
私と和ちゃんは湯船に浸かって、向かい合っていた。
「葵、葵は……?」
「私は何もされなかったから安心して」
「うん」
和ちゃんは頷いて、続けて言った。
「風邪で病院へ行って、帰ってきたらあんな事になってて……動揺してしまったの」
「そう。助けてくれてありがとう」
「不謹慎だけど、ちょっと恥ずかしい……」
そう言えば和ちゃんとお風呂に入るのは初めてだった。
「私も」
私は急に恥ずかしくなった。
私達はしばらくしてお風呂からあがると、二人で和ちゃんの部屋を片付けた。
「和ちゃん、今日は何もなかった。何も無かったでしょ?」
「うん、そうだね。何も無かった」
「そう、それで良い、それで良いのよ」
私達は、翌日から普通の生活に戻る事を約束し合って別れた。
「おや、アンタ達、しばらく見ない間に成長したね」
久しぶりに和ちゃんと行きつけのギャラリーに絵画を見に行った。
和ちゃんも私もアートをこよなく愛していた。
ここは、ギャラリー岡というお店。
話しかけて来たのは80歳を過ぎたくらいの上品な女店主のマチ子さんだった。
「わあ、嬉しい」
私達はクスクス笑いあった。
あの日から早1ヶ月。
私達は普通の日常を取り戻していた。
あの男のことはニュースにも記事にもならなかった。
和ちゃんも相変わらずおさげ髪に黒ぶち眼鏡をかけて、飄々としていた。
そんな和ちゃんが私には眩しく映った。
こんな日が永遠に続けばいい。
ただただそう思うことしか出来なかった。
こうして私達は、間もなく別れを迎える事になるだなんて、思ってもみなかった。
きらきらと毎日が輝いていた。
「え?」
「だから、北海道の高校に入るしかないんだ」
「私、こっちに残ったらだめ?」
「お前は只でさえ問題が多い。一緒に連れて行く。そう決めた」
父は厳しくそう言い放つと、
「少し早いが、片づけをしておけ」
と言って私の部屋から出て行った。
私は、茫然とした。
父親の転勤が決まったのだ。
和ちゃんとの別れが決まったのだ。
ベッドの上に寝っ転がった。
和ちゃん……。
私、自分が分からなくなってきたよ。
私は頬をつたう涙を拭き殴った。
私は空港で和ちゃんが来るのを待っていた。
程なくして、白い服に身を包んだ和ちゃんがやって来た。
「葵!」
「和ちゃん!」
和ちゃんは息を弾ませていた。
私と和ちゃんは見つめあった。
「あの日の約束、覚えてる?」
「もちろん」
「そう」
私は不意に涙が湧いて来た。
「なんで泣くの? 約束したじゃない、また会おうって」
和ちゃんは低い声でそう言った。
「だって、だって、和ちゃんが泣かないから……」
「悲しくないよ。また会うもんね?」
「……」
私は嗚咽で喉を詰まらせていたので、コクコク頷いて答えた。
そこへ父の冷たい声が割り込んだ。
「葵、行くぞ」
私は顔を上げ、和ちゃんを見つめた。
和ちゃんは、ニタリと笑って、
「またね!」
とだけ行って、踵を返して走り去った。
「和ちゃんっ!」
私の声など聞こえないかのように、軽やかに和ちゃんの後姿が遠のいて行く。
私は暫く見つめていた。
それから、とぼとぼと父の後をついて行った。
呆気ないけど、これが和ちゃんと私の最後となった。
今
私は走っていた。
息を弾ませて。
腕時計は3時を差している。
6時まで待てなかった。
私が選んだ答えは、大きく間違っているかもしれない。
否、間違っているどころか、他人を傷つける結果になるかも知れない。
それでも、私は全てを失ってもいい、そう思えたのでした。
平日だというのに、この街はベッドタウンなので人々で賑わっていた。
すれ違った子連れの夫婦が物珍しそうに、走る私を振り返って見たのが分かった。
どう映ってもいい。
今の私が本当の私なのだから。
暫く走り続けると、懐かしい通りに出た。
私は息を荒げながら、通りをあの懐かしいお店に向かって歩き始めた。
私は緊張していた。
一体、どんな顔をすれば……?
否、そんなことはどうでもいい。
私は古いけれど、それなりにお洒落な小さなギャラリーの前に立ちはだかった。
ドクンと大きい息苦しさを感じて、一瞬目眩を感じた。
だけど、そんなの関係ない。
私はギャラリー岡の扉を開いた。
「おや? アンタは……」
扉の前には小さなカウンターがあり、そこの椅子には懐かし女性が腰かけていた。
女性はそう言うとニコリと笑った。
「あ……こ、こんにちは」
私は挨拶すると、その女性こと、この店の店主マチ子さんに尋ねた。
「あの……」
「ああ、アンタ達のことはよく覚えてるよ」
私が尋ねる前に、マチ子さんは口を開いた。
「あ、はい。マチ子さんもお元気そうで」
私は出鼻を挫かれて、拍子抜けにそう言うと、狭い店内を見回した。
「彼女だろう? 彼女はこっちでお待ちかねだよ」
マチ子さんはほくほく笑うと、私を店の奥へと案内した。
この小さなギャラリーの奥が意外に広い事に驚いた。
窓のない、壁に挟まれた細い廊下を、マチ子さんは90歳近い身体でするすると歩いて行く。
私はふいに恐怖心が湧いて来た。
曲がりくねった廊下を右に曲がると、そこは小さな中庭に面した明るい部屋になっていた。
「あの」
私が口を開くとともに、マチ子さんが言った。
「彼女はあそこにいるよ。じゃ、ゆっくりして行きなさい」
それだけ言うと、マチ子さんはまた薄暗い廊下をお店に向かって歩いて行った。
小さな八角形のこの部屋の中程には、大きな白い布で覆われたキャンバスが置いてあった。
私は、ゆっくりと進んで、キャンバスに掛けられた大きな白い布にゆっくりと手をかけて取り払った。
するんと取れたキャンバスには、和ちゃんの絵が描かれてあった。
「これは……?」
私は意味が分からず、暫く14歳くらいの和ちゃんの肖像画を見つめた。
それからおもむろに、ジーンズのポケットに手を入れて、あの赤い封筒を取りだした。
封筒には、
『葵、もうすぐ20歳のお誕生日だね。覚えてる? あの日の約束を。今、私は葵のすぐ近くに住んでいます。誕生日の日の6時に‘ギャラリー岡’で、私を見つけて』
としか書かれていない。
「和ちゃん……」
私は暫く立ち往生した。
何の意味があるのか?
私は腕組みをして考えていた。
その時、足元に何か落ちているのを見つけた。
「これは……」
白い封筒が落ちていた。
私はそれを拾うと、ゆっくりと封を切った。
中にはこう記されていた。
『嬉しい! 来てくれたんだね。絶対来てくれると思ってた。今、私はあの日、赤い糸を結んだ公園で待ってます。あなたが来てくれることを祈りながら』
私は白い封筒を握りしめると、あの細い廊下を通って、ギャラリー岡の店内に出ると、マチ子さんにお礼を言って店を後にした。
私はギャラリーを出ると、あの公園を目指して走りだした。
暫くぶりに履くスニーカーは少し足を圧迫したけど、普段履くヒールのあるものよりかは、ずっと走りやすかった。
息を切らせながら、頭の中に色んなことが思い浮かぶ。
私と和ちゃんは、周りとは違って不揃いだったけど、それでいて安定していた。
完璧な人間なんて一人もいない。
私達は壊れてたかも知れないけれど、それでいて美しかったのだ。と、今は思える。
腕時計は待ち合わせの時間に着々と近づいていた。
和ちゃん! 会いたい、会って、会って……。
会って……果たして、本当に正しいのか?
そんなの分かんないよ。
私は葛藤と闘いながら、自問自答を繰り返しなあがら走った。
辺りはうっすらと暗くなってきた。
公園が近づくにつれ、あの日、赤い糸を結びあった時のことを思い出した。
あの時、私が気付いていれば、こんな切ない事にはなっていなかっただろう。
否、気付いていた。
気付いていたのに、知らないふりをした。
自業自得か。
私は、公園の入口に着いた。
公園には夕方だというのに、結構な人がいて、それが私の気持ちをまどろっこしくさせた。
私は和ちゃんの姿を探しながら、公園へと入って行った。




