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MESSAGE─メッセージ─

作者: 桐塚 碧

 『ありがとう』


 ただそれを伝えたくて‥


 でも伝えられなくて‥


 たった一言のはずなのに


 言おうとすると何故か恥ずかしくなる


 何でだろう?


 考えても考えても、その理由は解らない


 『感謝の気持ち』とかなんとか僕にはさっぱり解らなくて


 なんど考えても、いつも答えにはたどり着けない


 何かが頭の中に引っかかるような感覚で思考が遮られてしまう


 いつもいつも‥君に『ありがとう』を伝えられなかったね‥


 『ゴメン‥』


 自然と口から漏れたのはそんな言葉だったっけ?


 『ありがとう』とは正反対の言葉だからかな?


 この言葉だけは‥口からすぐに出せるんだ


 君に伝えたいのはこんな言葉じゃ無いはずなのに


 そう言えば、君の口から最後に聞いた言葉も『ゴメン』だったかな?


 あれから‥もう何年の時が過ぎたのだろう


 僕は君の最後の言葉を覚えているよ?


 僕が君に伝えられた言葉は何も無かったけれど‥


 今ならハッキリ言う事ができる


「ありがとう。君の事が‥僕は大好きだったよ」


 君がこの世界から居なくなって数年


 冬はやっぱり寒いです


 でも何でかな?


 『ありがとう』を言うと


 どうしてか温かい気持ちになります

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