表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/101

おかわり、 後日談4



「私は知ってましたけどネ、あなたが卵さらいだと」


狐目は卵を追う過程で鹿島のことを知ったんだろうが、鹿島は狐目が竜だなんて知らなくて当然か。


「それについては言い訳しませんよ」


鹿島は開き直った。


「盗んだのは教授でも、受け取って運んだのは私ですからね」


そして狐目は俺を騙して、俺は鹿島から卵を盗んだ。

詐欺師が一人、盗人が一人、誘拐犯が一人。

ぐるりと因果が回って、綺麗にオチがついている。


「で、あんたは何でここにいるんだ?」


おっと忘れてました、と鹿島が居住まいを正す。


「率直に聞きますが、新垣さんはこのままずっと竜を育てるつもりですか?」

「え?」

「子供竜も戻ってますよね?今は奥ですか?一緒に住んでいるでしょう?」

「見張ってたのかよ」


まあそうだろうとは思ってたけどさ。

また来ると言っていたのにぱったり音沙汰無くなったから、竜が帰省した時に諦めたんだと思ったのに。


「てっきり引っ越すものと考えていたんですけどね。私が言うのも何ですが、あんなことがあった後ですし。

 でも新垣さんにはそんな素振りも無いし、その内に竜も戻って来るしで。

 これはもう直接出向いて聞いた方が早いかなと」


ようは、いつ俺が音を上げて竜を手放すのか待っているってことか。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ