表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/101

十皿目、 ――そして今に至る 6

この竜は、盗んだ卵から孵ったものだ。

だから、竜は俺のじゃない。

しかし、竜は俺を親だと思い込んでいる。

単純に野良に放しておしまいという訳にもいくまい。

犬や猫とは違うんだ。

いや、犬や猫だって捨てるのは良くない。

ましてや、竜なんてものならば、下水道で生き延びた鰐より危険だったりするんじゃなかろうか。



何にせよあいつには連絡を取らねばなるまい。


何故竜の卵なんてものを盗ませたのか。

卵は孵ってしまったが引き取るつもりはあるのか。

あと、ギャラの値上げも交渉すべきだ。



俺の気も知らず、竜どもはテレビの下や箪笥の上を縦横無尽に探索している。

甲高い鳴き声を上げてはしゃいでいる。

それを眺めつつ、俺は溜め息をつく。





――竜なんて生き物が本当にこの世にいるなんて、今日まで思っても見なかった。


今は、知らなかったのは幸せなことだと思う。





そして、非日常的な生活が始まります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ