とある村で・前
初めて書きました。 たぶんだめだめですが、よろしくお願いします。
あと、。や、の使い方がめちゃくちゃだと思います。
シェリル・G・デクリュンシャルの朝は早い。 朝の6時頃になると自然に目が覚める。これは、子供のころに母から聞いた言葉が原因だろう。 母曰く、「ママの故郷には早寝早起きは999ボンドルの得っていうことばがあるのよ。」 だそうだ。 その割に、母はいつも昼前まで寝ていたような気がするが。 もう10年以上も前に死んでしまった母の、正しいのか間違ったいるのかよくわからん言葉を思い出しながらシェリルはあくびをかみころした。 少し前まで目が覚めると隣には、金髪の少女が
寝ていたのだが、最近は一人で寝られるようになったのかベッドに潜り込んでくることはなくなった。
少女の成長を喜びながらシェリルは今日の授業の準備を進めていった。
唐突だがシェリルは先生である。 帝国が[屈強な肉体と健全なる精神を鍛え、偉大なる帝国のための人材を育てる] と掲げているような学校の教師ではなく。 子供たちを三人ほど連れながら帝国や神国を旅している。 家庭教師に近いかもしれない。 ちなみに学校は様々な国にもあり、神国では[我らが素晴らしきアルンハイラス神が我らに学びを教えてくださった。]と建設され、蒼の国では [もしかして、下が育てば上がサボれるんじゃないか]という先々代の蒼の王の一言で造られたものがある。
朝の8時ごろからシェリルの授業は始まる。 帝国の北部に位置する村の住民たちの好意により、一軒家を借りて授業をしていた。 6人ほどが座れるテーブルには、4人が座っていた。 1人はシェリルである。 対面に座っている一人の少年に対してシェリルは若干あきらめた感じで問いかけた 「アルト、もしかしてまた、プリントを無くしてしまったのかい。」 その問いかけにアルトと呼ばれた少年はすまなそうに答えた。 「すいません、お師匠様。」 「あまり怒りたくはないけれど、アルトは3日前も無くしていただろう。」 そのシェリルの言葉の後に、アルトの隣に座っていた黒色の長髪をした少女が声をかける。
「先生」、この前も今日のプリントもアルト君は村の人たちのお手伝いをしていて落としてしまったみたいなんです。あまり怒らないであげてください。」 「アマリスの言っていることは本当かい、アルト」 「はっ、はい。」 「私がちゃんと見ていてあげればよかったのですけど。」 「いや、アマリスも村の手伝いをしていたのだろう。 ごめんなアルト。この前プリントを無くしていたときにちゃんと僕が、話を聞いていればよかったよ。 そうだね、今日は僕のプリントを一緒に見ながら授業をしようか。 アリスちゃん悪いんだけどアルトと席を替わってもらって良いかな?。」 シェリルのその問いかけに子供独特の高い声が反論をした。 「えーーー、やだやだ、ありすは、せんせーのとなりでおべんきょーしたーい。」 その反論にシェリルは苦笑しながら 「今日だけだから、お願いアリスちゃん。」 「そうですよ、アリスちゃん。 たまには、お姉ちゃんの隣でお勉強しましょう。」 アマリスの援護もあり、しぶしぶながらアリスはアルトと席の位置を変替える。 「きょうだけだからね、あるとおにーちゃん。」 「ありがとうっす。アリスちゃん。」
最初に少々のいざこざがあったものの、午前の帝国の歴史についての授業は、ほぼ予定どうりに終わった。 アマリスは授業を聞きながら、そのうえでアリスのフォローもしてくれていた。 アリスは、時々集中力が切れ掛かることがあったが、まだ7歳の子供では仕方のないことだろう。 それに、アマリスに教えてもらいながらも授業は理解していたようだ。 アルトは歴史などの座学は苦手だが、それでもこちらが感心するくらいに一生懸命に話を聞いてくれたようだ。 「それじゃあ、午前はここまでにしようか。 お昼を食べて少し休憩をしたら午後の授業を始めようね。」 「お師匠様、今日のお昼は俺が用意するっす。」 「ありすも、せんせーといsっよにごはんたべたーい。」 「ごめんな、二人とも。午後からの授業は魔術学にしようとおもっていてね。 そのときに使うビルラの枝を森まで行って採ってくるつもりなんだ。 だから、お昼は一緒に食べられないよ。」 かわいい生徒からのお誘いだったが、次の授業の準備のために森へ行くつもりだったので、残念だが辞退するしかんなかった。 「それじゃあ、しかたないっす。」 アルトはとても聞き分けのよい子だ。 しかし、アリスはそうはいかなかった。
「うーーーーー、 やだやだ、 ありすはせんせーとおひるたべるのーーーー。」 困ったことになった、一緒に森へ連れて行くわけにはいかない。 森にはオークやゴブリンなど危険なモンスターや生物たちも生息していて危険だ。 もちろん、かわいい生徒たちオークやゴブリン程度なら守りきる自身はあるが、奴等は群れで行動していることも多い。 できることならアリスを危険な目に合わすことはしたくなかった。 アリスになんと言ってあきらめてもらうかをシェリルが考えていると、アマリスがフォローをしてくれた。「あまりわがままを言っては先生が困ってしまいますよ、アリスちゃん。 今日はアマリスお姉ちゃんとアルトお兄ちゃんと一緒にご飯を食べましょう。 デザートにはアリスちゃんの好きなプートの実もありますからね。」 さすがのアリスもデザートの誘惑には勝てなかったらしく 「ううーー あまりすおねーちゃんたちとおるすばんしてる。」 と言ってくれた。「じゃあ三人とも、また午後の授業でね。 森にはモンスターが、村の外には盗賊たちがいるかもしれないから村の外に一人ででてはいけないよ。」 そう言って手を振り一軒家をあとにしようとするシェリルに 「はいっ。」 アルトは元気よく、「わかりました、先生。」 アマリスはにこやかに、「はやくかえってきてね、せんせー。」 アリスは少し不機嫌ながらも手を振って見送ってくれた。 シェリルは森へ向かいながら思う、自分はいい生徒たちに恵まれたと、剣術も魔術も自分が帝国軍を辞め、何の因果か今は三人の生徒がいる先生をしている。 午後の授業も頑張ろうと思いながらシェリルは森へと歩みを進めていった。




