一息の休息
イギリスに戻って一週間は身体を動かせなかったけど、ようやく部屋の外に出ていいと許可が出てからは子供達に会うことができた。
特にオリバー、オリビア、イーライと会うのは一年振りということもあって、しばらくは言葉も出ず抱きしめていた。
「お母様、会いたかったです…」
オリバーはもう流暢に言葉を話せるほどに成長していて、その成長の瞬間を見守れなかった後悔に駆られる。
「おかさま、なの?」
「そうよ。オリビア、貴方のお母様。凄く会いたかった」
「おかしゃま…っ」
母の温もりに触れたオリビアがしまいには泣き出してしまう。
目が赤くならないように水に濡らしたタオルで拭う。
「…う…ぁ?」
召使いが抱き抱えるイーライはきょとんとしていて、とても可愛かった。
「イーライ。お母さんよ」
「あぁうぅ…」
むぅっとして変な顔をするとこも、堪らなく愛おしかった。
ようやく全員が揃った私の子供達。
テオやイヴァン、ヴィクトリアを皆に紹介する。
「ぷいぷに…」
「柔らかい…」
「「おぎゃぁああ…!」」
オリビアとオリバーがイヴァン、ヴィクトリアの頬を突きそれを痛がって大泣きしてしまった。
どうすればいいのか困惑する二人に優しく諭す。
「赤ちゃんは繊細なの。触れるだけなら大丈夫よ」
泣いてしまった二人をあやし、再度試みる。
二度目は問題なく成功し、四人とも笑顔が戻った。
そんな細やかな日常がどんな宝石より尊いことを私はもう、知っている。




