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第35話

 球技大会当日、俺は、やってやるぞ!と意気込んでいた。そんな俺に対してキョウヘイが、「やる気は十分みたいだな。俺もしっかりアシストするから、今日は頑張ろうぜ!」と鼓舞するようなことを言ってきた。


「ああ、もう今日の結果に賭けるしかないからな!やってやるよ!」


「そうそう!その調子その調子!でもその気合が空回りしないようにしないとな!」


「分かってるよ。」


「あとカジワラに俺たちの試合を見に来てくれるように言わないとな。」


「それも分かってるよ!今から言いに行こうとしてたところだよ!」


「そうか。それならいいけど。」


今からしようとしていることをキョウヘイに言われて少しイラっと来たが、俺のことを心配してくれてるのだろうと考え、あまり苛立ちをぶつけないようにした。


球技大会が始まると話しかけるタイミングがないかもしれないので、カジワラとハタケが体操着に着替えてクラスに戻って来た時に話しかけた。


「カジワラ!ハタケ!今日は頑張ろうな!」


「うん。まあやれるだけやってみるけど、初戦がいきなり3年だからなぁ……。」


「そうそう。ミーちゃんの言う通りいきなり3年生と戦わなきゃいけないから、それでなくてもやる気が出ないのに余計にやる気が出なくてさ……。いいよね。トツカくんは1回戦シードだから。」


「おいおい!1回戦シードだからって決勝戦までシードで行けるって訳じゃないんだぞ!それに1回戦で勝ち上がってきたら、俺も初戦は3年が相手だよ!」


「そういえばそうだったね。ごめんごめん。ちょっとやっかみがあったかも。」


「分かってくれたのなら別にいいけどさ。なぁ?もし良ければなんだけど俺の試合の応援に来てくれないか?」


「うん。行く行く。あ!だけど咲ちゃんたちの試合の応援に行く約束もしちゃったから、それに被らなかったら行くよ!その代わりにトツカくんも私たちの応援に来てね!」


「うん。行くよ。絶対行く!」


そこまで話したところで、球技大会の開会式を行うので全生徒体育館に集まるように校内放送があった。


「それじゃあ、ミーちゃん。トツカくん。体育館に行こうか?」


俺がカジワラを振り向かせられるかどうかが決まる一日が幕を開けた。


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