白猫ミーア…2本目はピンクのしっぽ(200年目)…『花降りしっぽ・星降りしっぽ』2つ目の番外編
寒い時期に書き始め、桜の季節に投稿したくて随分後になってしまいました。もう終わってる地域、今が満開の地域あると思いますが、私の地域は今日初めて咲き始めたのを見ました!ミーアのしっぽと同じピンク色の桜を見たのでやっとアップします!
「ミャア~!!」
(おばあさんのお膝はあったかいな~!)
天界生まれのミーアは心の中で更につぶやく。
(天界に帰ったら、シャキンとしてなきゃならないから、今のうちにだらんと甘えとこ!)
縁側でおばあさんの膝を満喫中の白猫は、天界で生まれた星降りしっぽ族の猫、ミーア姫。
立派な王族の後継になる為に下界で修行中。
星降りしっぽ師はしっぽをフルンッ! と振って願い星を人間の為に降らせる仕事で、人の気持ちがわかる様になる事が必要とされていた。
人間の世界で300年修行しなければならず、100年目を終え、現在200年目のど真ん中である。
実際、天界へ帰ったら100年で1年しか経ってはいないのだが、人間界での月日が体感300年はいくら気長なミーアでもうんざりしそうなものだった。
しかしミーアは、あえて気付かないふりして凌いでいた。
さて、基本的な人の気持ちはわかる様になったが、どうしてもわからない気持ちがあった。
多分それが邪魔をし、2本目のしっぽがなかなか生えてこないのではないか? ということには気付いた(ミーア達王族は、力が備わるとしっぽが複数生える)
ミーアは、恋というものを知らない。
2本目のしっぽはどうやらピンク色で、人の恋愛の色に例える色に似ているのではないか? と、占い師でもある親友ミネットの予言を先日通信で聞いたばかりだ。ピンク色の気持ちとは何だろう? 恋愛をしたことがないミーアには、さっぱりわからない。
「う~~ん」
おばあさんのお膝でいくら考えてもわからないミーアは、気晴らしに出掛けることにした。
「考えてもわからないなら、出掛けてみよう!」
てくてくてく…わっからにゃい、わっからにゃい♪
てくてくてく…ホントに、ホントに、わからにゃい♬
いつの間にか、歌い、踊りながら散策していたミーアだった。
悩みのるつぼにハマる前に、何とか自分を明るく奮い立たせ、わざとふざけて歩いていた。
(ふぅ~!)
ほっと一息ついた時だった。
茶トラの子連れ母猫に声を掛けられた。
「あら、ミーアじゃない? ため息なんてついてどうしたの?」
「あ、チャトランさん」
(そうだ! チャトランさんならわかるかも?!)
「チャトランさんは、トラちゃんを産む前に、トラちゃんパパと恋に落ちているのよね? どんなふうにして恋をしたの?」
母猫チャトランはちょっと照れながら、
「いきなり、どうしたの、ミーア? ミーアにも恋する猫でも現れたの?」
「それだとまだ良いんだけど……私には恋というものがよくわからないの」
「そんなの、簡単よ! 恋する季節がやってきたら、勝手にお相手が寄ってくるから」
(ん? 寄ってくる? そう言えば定期的に雄猫が嫌にまとわりついてくる時期が、確かにあるわね~⁈
ああ、そうか! 出だしが悪かった!
初めて地上に降り立った時、2匹のガラの悪い雄猫に追いかけられたトラウマが影響してるのか、も?)
~今ではすっかり余裕綽々すり抜け、からかいながら逃げるのが定着しているけど~(苦笑い)
「そうなのね~参考になったわ、ありがとう~」
チャトラン親子と別れ、歩き出したミーアは長い年月気付かなかったことに慌てた。
(わー、やばやば、長い間、気付かなかったわ~
でもな~、多分、逃げる癖ついてる。仮に気に入る雄猫に出会ったとしても、どうする? 私とは寿命が違い過ぎる。
将来は天界で跡継ぎを産まなきゃならないのに、下界で子猫産むようなことになっても困るし…)
などと、考え事して歩いていたら、何てことだろう!
とんでもないデジャヴ的な事が起こった!
雨は降ってはいなかったが、店が連なる軒先でバケツが落っこちてきた!!
並々水が入ったそれは、丁度通りかかったミーアの上にじゃっぷり! と……。
そこにたまたま居合わせた大柄の雄猫2匹が近寄ってきた。
「大丈夫かニャ? 可愛いにゃ、どこの猫にゃ? おらの嫁にならんかニャ? 毛、なめてあげるかニャ?」
「いやいや、オレが毛をなめてあげるニャ」
ガラは前ほど悪くはないが、かなり大柄なでっぷり猫2匹…で、共通することが、2匹揃ってミーアの毛をなめに、にじり寄ってきていること!
「あれ? 変だ、足が動かない?」
まさか、トラウマ? ミーアは焦った。
(助けて!!)
毛をなめられる寸前で、突如現れたブルーグレーの毛足の長い猫がミーアの前に立ち、2匹の雄猫との間に割って入った。
「悪いけど、この子は僕と約束をしているんだ」
(えっ? お父様と同じロングのブルーグレー?)
「なぁんだ~そうだったのにゃ?」
「そうとは知らず失礼したにゃ!」
「「お幸せににゃ~」」
2匹はあっさりと引き下がっていった。
「大丈夫かい?」
「あ、ありがとう…なぜか、足が動かなくて…」
トラウマかと動揺中、ミーアは何とかお礼を言った。
「そりゃあ、当然だよ、バケツにからまっていた紐が君の足にも絡まっているんだから」
…あ…本当だ……良かったぁ、トラウマじゃなくて…
「僕はブルー……紐、外すね」
自己紹介しながらも絡まった紐を外してくれるブル―に好感が持てた。
紐が外れてから2匹は近くの公園に移動した。
「ありがとう、私はミーア」
「ミーア、君は飼い猫だね? すごく大事にされている感じがするよ…バケツの水でびっしょりだから助けてあげたいけど……さっきのとても怖がっていたようだから、僕が毛づくろいするのは嫌だよね」
「え…あ、あなたなら…嫌じゃない…た、多分」
「ほ、本当に?」
ブルーはミーアに近づいて一瞬ためらってから言った。
「じゃあ、嫌になったらストップかけてね」
ブルーはそういうと優しく労わる様にミーアの毛をなめ始めた。幸い、バケツの水はまだ未使用だったらしく、汚い水ではなかった。
「嫌じゃない? 大丈夫?」
時折ブルーはミーアに確認してくれた。
「いやじゃない、大丈夫」
ブルーのミーアを気遣ってくれる優しさが身にしみた。
「ミーア、君の毛並みはとてもなめらかで、多分びしょ濡れじゃなかったら、もっとふわふわだね」
それは不思議な感覚だった。あんなに他の雄猫が自分の毛をなめようものなら身の毛がよだつと言っていい感じだったのに……ブルーは真逆だった。
〜何でこんなに気持ちが良いの? 何て優しいの? 何て安心するの?〜
「ミーア…君って何か良い匂いがする」
こう言われた瞬間、安心していた筈の気持ちがドキドキに変わった。
相変わらず温かな気持ちは変わらないのだが、温か通り越して身体が熱くなってきた。
「そう言えば、さっき私と約束している、って…」
「あ、ごめん、さっきの猫達から君を助けるために適当なこと言った」
「そ、そうだったの、ありがとう」
「でも…もし嫌じゃなかったら、本当に将来を約束しちゃう?」
と、ここでブルーは冗談か本気か度肝を抜かすセリフをサラッと言い、ミーアを驚かせた。
「えっ? ち、ちょっと考えさせて…突然なので」
何とかそう答えると、当のブルー本人は
「O・K」
と、涼しい顔して答えたのだった。
時間をかけ、丁寧に舐め終わったブルーはミーアと笑顔で向き合った。
「明日、またこの位の時間にこの公園で会おう」
「ええ、…今日は助けてくれてありがとう!」
「またね〜」
「ええ、また〜」
帰宅して自分用のフカフカ猫用の座布団の上でミーアは今日のことを思い返し、悶絶する!
(嫌じゃなかった! 嫌じゃなかった! それどころか、気持ち良くて、ドキドキして、嬉しい気持ちになった!!)
さっきから私、ブルーのことばかり考えている!
ブルーの青い瞳、ブルーのなめらかな毛並み…
ブルーの仕草…一言一言…息遣い…優しく毛繕いされた時の気持ち良さ! 何か私いつもと違い、変! こんな気持ちは生まれて初めて…まさか、これ? これがピンク色の気持ち?
そう自覚した時だった…
「何かおしりの辺りがムズムズする⁈」
まだ短くて、もうひとつのしっぽに隠れているが、2本目のしっぽが生えかかってる? よく見えず、おばあちゃんがトイレへ行った隙に鏡で確かめてみた。
そおっ…と、白くて長いふっさりしっぽを上げてみると…やっぱり、それはあった!
うっすらとピンクがかったしっぽが生えかかっている。
「2本目が生えた!!」
それからのミーアは幸せの絶頂だった!
もちろん、時折頭の片隅には地上の猫と付き合うリスクが横切った。でも、もうブルーへの気持ちが加速していって止まらない!! 最初は冷静に考えて、気持ちを抑えようとしたり、会わないようにしょうかともがいた。でも、どうにもならなかった。ミーアは慎重派で、感情に任せるタイプではなく、天界の王族としての自覚や責任も持ち合わせていた。
(もう、いいわ…どう足掻いてもダメなら、いっそ、この状況を楽しもう!! 後で泣くかもしれないけど、どうせ同じに泣くなら、今を精一杯楽しんだ方がいい!!)…という結論に達した。
「ブルー、おまたせっ! …待った?」
「ミーア! …全然!」
春に出会ってから、数ヶ月が経つ頃だった。
今日も2匹はお気に入りの木に登り、並んで景色を楽しみながら、語り合う。果物苦手と言われる猫だが2匹は不思議と木の実を分け合い、美味しく食べた。
「こんな日が訪れるとは思ってなかったわ」
「うん? どんな意味で?」
「私、恋愛なんて出来ない猫だと思っていたの」
「もしかして、初めて出会った時と同じ様なことが昔あったと聞いたけど、そのトラウマ?」
「その通りよ!! えっ? どうしてわかるの? すごいわ、ブルー!!」
思わずミーアは、はしゃぎつつ、ブルーに抱きついた。
(あ…)
前足をブルーの腕に乗せたまま静止してしまうミーア。
「ミーア」
「ブルー」
2人見つめ合う。
ブルーがミーアの両腕を掴み、抱き寄せた。お互いの体温が感じられる。
ブルーの真剣な様子が伝わりミーアはドキドキを止められない。
「好きな娘が、苦しんだり、悲しんだりしてほしくない、と思って見ていたら、わかるようになった」
「え、好きな娘?」
「そう、君のことだよ、ミーア」
「ブルー……」
「ミーアが好きだよ」
「ブルー、私もブルーが好き!」
木の上の葉の陰で、2匹は初めてキスをした。
ひゅるん!!
(えっ…?! も、もしかして2本目が完璧な長さに伸びた?)
「ご、ごめん、ブルー! 急いで帰らなきゃ! じゃあね~」
「え、ちょ、ちょっと、ミーア、急にどうしたの?」
訳も分からず放心顔のブルーを後に、2本目のしっぽを隠しつつ、急いで木から降り、ダッシュで帰ったミーアだった。
ーどうしょう? どうしょう? しっぽ、見られてないよね? それより、どうしょう このまま付き合い続けるのはもう無理?!ー
猫用お座布の上で悩みまくるミーアだった。
数日悩み、意を決したミーアは1週間ぶりにいつもの公園に行くことにした。昨日雪が降ったようで一気に秋から冬景色になっていた。
ドキドキしながらいつもの待ち合わせ場所に着くと、そこにはブルーは……いなかった!
一え? どうしょう? 私が来ないでいるうちに、見限ってどこか行っちゃった?一
みるみるうちにミーアのエメラルドグリーンの瞳から涙が盛り上がった。
一どうせ別れるのなら、ちゃんと話して、別れの時間すらも味合いたかった! こんな何も無しで、いきなりで! 心が追いつかない!一
ミーアはわあわあと泣き出した。
自分が悪いのだ! 1週間も放置して!
あの幸せの絶頂期に、いきなり立ち去り、さぞかしブルーは驚き、訳もわからず納得行かない思いをさせたことだろう! 後悔し、ブルーに申し訳なさで一杯なミーアはひとしきり泣き終わると、どさっと落ちた雪の音で上を見た。
(何だろうあれは……)
見ると低い部分の木の枝に、おみくじの様に紙が結ばれている。さっきまでは雪で見えなかったようだ。
薄いブルー……空色に近い紙だった。
ミーアはそれを器用に解き、中を見てみた。
中には紙より濃い青いペンで
一ミーア、愛してる。
もう一緒にいられない。
今まで、ありがとう!一
と、書かれていた。
一ブルー、愛してる。
もう一緒にいられない。
今までありがとう!一
まるでミーアの思っていることそのままの様な文面ではないか! でも悲しみ、動揺中のミーアは気付かない。
手紙を握りしめ、涙を拭きながらうっかり二足歩行で歩き出すと(天界では猫達は二足歩行に衣服着用)……何かにつまずいて転んだ!!
え? ミーアは我が目を疑った!
何と、そこにはブルーが倒れていたのだった!
「ブルー?!」
その時、ブルーの鼻先にミーアの2本目のピンクのしっぽが触れた!
ブルーは、無意識にそれを手繰り寄せ、弱々しい声で、
「さ、寒い…ああ、でも何か、良い匂いがす…る……ミーア? 会いたかっ……た」
と意識も絶え絶えつぶやいた。
ブルーは小刻みに震えている。かなり、寒いようだ。
「ブルー、大丈夫?」
「さ、寒い……」
そうだ! このしっぽ! 生えたばかりのピンクのしっぽでブルーを助けよう!! もともとこのしっぽはブルーのお陰で生えてきたのだから!
ミーアは再び意識を失ったブルーを前足でさすりながら、気持ちを込めてしっぽをフルンッ! と振るった。
〜お願い! ブルーを助けて!! 春のように暖かくなって!!〜
『フルンッ!!』
途端にピンクのしっぽから濃淡様々なピンク系(よく見ると小さなハート型か花びら型?)のキラキラ達が舞い上がり、綿帽子をかぶった木々をあっという間に桜満開に変えてしまった! 辺りはひらひらと桜の花びらが舞い、春の様に暖かくなった。
同じくピンクのキラキラ花びら達に囲まれたブルーは意識が戻り、信じられない勢いで元気を取り戻していった。
「ミーア、ありがとう!」
「ブルー!」
「随分軽くなったね、もしかして2人揃ってシマエナガ体重?」
楽に声が出せる様になったブルーは自分の身体の上でさすり続けていたミーアに向かって、意味深なことを言った。
え?
「ど、どうして?」
「だって、今、僕の上に乗ってる君、いつもの重さがないもん…多分、シマエナガと同じ7〜8g程度…ついでに僕もね」
半肉半霊体の天界の猫達は、地上の物を食べないと小さな鳥シマエナガ程の体重しかなくなる。だから、ミーアは物を食べてない時は、人間に抱っこされないように等、細心の注意を払ってきた。のに、こんな土壇場で恋煩いの為、食べられなくなっての失敗をしてしまった。
でも、ついでに僕もねって?
よくよく聞くと、飼い主のお爺さんが亡くなり餌の調達が無理になっていたらしい。
「もしかして、ミーアは天界の姫?」
「まさか、ブルーも天界生まれ?」
「うん、修行250年目でしっぽがやっと2本目生えてきてる。普段は隠しているけど。…僕は多分、君の再従兄弟に当たるよ」
ハ〜っとブルーは安堵の息を吐き、驚きと嬉しさが混じった表情で
「好きになったのが君で良かった!
天界の姫が僕の番い(許婚)だと聞かされていたから、君が天界の姫と知らず、地上の猫だと思っていたから別れなきゃならないと、相当悩んだよ…恋もしないように避けて歩いていたのに、あんなずぶ濡れで、雄猫2匹に囲まれているんだもん」
「私もよ」
「これからは僕達残り50年は一緒にいて良いそうだよ。
番いに出会ったら、残り50年は一緒の行動、て聞いていたから」
「本当? 凄く嬉しいし、心強いわ! ブルーのしっぽは、2本目はいつ生えてきたの?」
「……実は君と出会った頃から少しずつ生え始めて、完成したのはキスした後」
少し照れたようにブルーは白状した。
「えっ? 私と同じ?」
ミーアがしっぽの異変を感じていた時、実はブルーも同じしっぽの異変に驚いていたそうだった。
通常だったら即追いかけるところだったが、ミーアと同じ理由で動けず、悩んでいたのだった。
悩みつつ、飼い主のおじいさん家に帰ると、何故か家には入れず、後でおじいさんが亡くなったことに気付いた。
ミーアのこともあり、自暴自棄になったブルーは食べることも忘れてこの公園で悶々と過ごした。
秋から冬になり木の実もなくなっていたので、例え食欲があっても食べることも出来なかったが。
ミーアが来たらどうしよう? でも会いたい。でもミーアは来ない。自問自答を繰り返し、とうとうミーアに別れの手紙を小枝に括りつけると、その直後、寒さや空腹で倒れてしまった。
「ブルー!! ごめんね! ごめんね!!」
話を聞き終えたミーアはたまらなくなってブルーにしがみついた。大粒の涙が後から後から流れ出す。
「でも、ミーアは来てくれた! 絶妙なタイミングで! もし僕が倒れてなかったら、お互い気が付かず、別れていたかもしれない」
それから2匹はミーアを飼う優しいおばあさんの家で多頭飼いしてもらえることになった。
今日も2匹は幸福である。
季節は再び春がやってきた。
月明かりの縁側に夜桜が美しい中庭……。
おばあさんに見えないように透明魔法でしっぽを1本ずつ隠し、でも本当は2匹、おのおの2本のしっぽを絡ませ合っている。
ミーアのしっぽは白とピンク(しかも前より濃くなり、薄い桜ピンクから桃ピンク程へ)
ブルーのしっぽは白と緑色(ミーアと出会った頃は黄緑色で、今はエメラルドグリーンへ)
ブルーのしっぽの緑は愛と慈しみの色……ミーアの心のトラウマを軽くしてあげたいと願っていたブルーはしっぽが緑色になっていた。ミーアのピンクのしっぽと同様、心も体も癒せるしっぽになっている。
「ミャア~!」 (ブルー!)
「ミャア~!」 (ミーア!)
おばあさんには猫の鳴き声にしか聞こえない。
「「ミャア~!!」」((愛してる!!))
2匹は月も羨むような口づけをし、桜の花びらがひらひら舞い落ちる中、しっぽはハート形に絡んでいた。
2本ずつなので、まるでプレッツェルか水引きで作ったかの様な、ちょっとお洒落で複雑なハート形となっていた。
~おわり~
―前々作『花降りしっぽ・星降りしっぽ』(2022年小説家になろう童話祭)へつながっていく―
これで終わりの予定でしたが、3本目のしっぽの詳細をブルー目線で描いたお話(最初に書いた童話祭の『花降り&星降りしっぽ』では、いつの間にやら生えてるしっぽだったので)と、天界に帰国後の2匹のその後(多分結婚式)を描こうと思っています。
作品終わりにも書いたように、ブルー目線の本編と天界帰還後の2人の結婚式の2作も描きたいな、と考えています。