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夢憑依Ⅳ(蟲化人誕生、進めこの世界のために)  作者: 夢未太士
第4章 第一部 蟲化人の矜持
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蟻は飲むことしか出来ない

蟻は飲むことしか出来ない


ここで最大の難問が立ちはかだかるとは……

そうこの体は昆虫とのハイブリッドなので口はあるが歯は無く普通の食事がとれないのだ。

人化の魔法で姿は似せても実際の口は歯が無い為かみ砕くことができない。

今の状態では液体でなければ食べる事ができないのだ、なのでまずは甘い飲み物かそれともアイスクリームを出しているお店を探してみることにした。

ショッピングモールのイートインを順次探すとそれらしき店舗を見つけその中へ、カードもアプリも無いので隷属の魔法を使い無料でアイスクリームを頂く。

アイスは口の中で溶けるので大丈夫みたいだ、後でジュースも試してみよう。

この国の通貨は昔と変わらないが支払いは全て仮想通貨となり現金はこの時代もう使用していない。

スマホのような通信端末を手に入れても、パスワード聞いて支払いのやり取りするのも面倒なので、こういう時は隷属の魔法が手っ取り早い。

魅了の魔法でも良いと思うが魅了だと隷属より弱く、命令する度に説明しなければならないし、衝撃などですぐ効力を失うので後々の事を考えると隷属の魔法の方が無難だ。

この手の魔法は数種類作成しておいたほうがよさそうだとバイロはこのとき思った、その後短時間指令魔法、友化魔法、記憶操作、睡眠魔法、強化魅了 洗脳 そして罰則魔法等々の魔法を作成し脳内ストレージに記憶しておく。

思えば2度目の夢で魔法の作成はかなり学んだが、夢憑依も数回経験すると過去の思い出があやふやになる。

(気を付けないと忘れてしまうな)

脳内ストレージ、これも前回の夢憑依で得られた副産物の一つだが、すでにタガの脳内では魔法の機械化や機械の魔法化という図式が出来上がっているため、現状で脳内の性能を80%ぐらいまで使用することが可能になっている、但しちゃんと保存化魔法で記憶をストレージに入れておかないといけない。

通常人間の脳は30%までしか使われていないらしいので50%の性能アップはIQにして150以上の能力アップと同等になる。


魔法はイメージ、そうバイロことタガにはすでに魔法作成の土台も出来上がっているため、この身体にある魔力量と現在までの記憶にある覚えた魔法の数々を使えば、かなりの数の魔法を作る事も可能だった。

だがこの時のタガには始めての出来事に対しての対応は難しかった、それが蟲化人バイロの身体自体の初期設定、食べることが出来ないということ。

この身体に固形物を食べさせるには魔法を数十かけなければまず無理だろう。

魔法で口だけ変えても消化器官は別のためそれなりの不具合もありえそうだ、万が一失敗して元に戻せなくなるのも心配なので、とりあえず液体の栄養を取ることでがまんするしかない。

食べることが出来ない身体に液体を流し込み、ようやくお腹を満たすことが出来ると次は着る物だ、いまだに白衣のままだし下はズボン一枚しかも裸足と言ういで立ち。

これでは不審者にしか見られない。

体自体は関節も含め人と変わらないようだがよく見ると関節部分には人形のように節がある。

衣料売り場で服を見繕い靴下も手に入れ、靴売り場でちょうどよい靴を探す。

サイズは29センチ、でかいな まあ身長も180以上はあるので仕方ない。

ここのモールにいた人間には普通の人にも隷属魔法をかけ戦う時には協力してもらうように魔法を掛けておくことにした、但し殺すような攻撃は身を守る時以外は無しの方向で進める。


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