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夢憑依Ⅳ(蟲化人誕生、進めこの世界のために)  作者: 夢未太士
第4章 第一部 蟲化人の矜持
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多賀の自宅2020年

多賀の自宅2020年


目が覚めるとバイロこと多賀は自宅のソファに座り亡くなった妻との思いで写真をTVモニターに出力させてみている最中だった。

340歳、とてもじゃないが信じられない・・・教えられた魔法の数々、思い出してみてもまるで夢のような話だ。

そして気功術を始める、60歳のこの体は現在気功術等級が8級と言うところか、だが安全の為10級まで若返りの魔法は待つことにした、いきなりやって失敗したら助けてくれる仲間もいない状態、若くはなりたいが俺には何故か我慢した方がより安全に魔法を使えるような気がした。


「孫も曾孫もいるってさ、お前と語り合う日はかなり遠くなりそうだけど。いっぱい話せることが出来そうだ、それまで待っていてくれるかな?」


独り言を言うとテーブルの上を片付け始めた。

その日は就寝しても何も起こらず次の日は普通に仕事へと出かけた。

最近朝食は店で食べている、自分の店で調理するわけではなく出勤途中でコンビニに寄り、おにぎりとコーヒーを買って店で食べるのだ。

自炊するのは夜のみ、それも毎日ではなく弁当を買ったり食材を買って料理したり交互にやりくりして済ませている。

そういえば来週だった覚えていた数字の最初の当選日、宝くじが当たれば夢は本当になる、そうだよまだ俺は信じていなかった気功術でいくら体の強化が可能になってもまだ夢が本当になるかについては疑問視していた。

元々が疑り深い性質だからな、根っからの怖がりなんだよ本当は。

だから夢の中では大胆になれる、自分の本当の体じゃないからだけどね。

次の火曜日事前にネットで当選番号と購入した番号を照らし合わせると、やはり夢は本当だった。


キャリーオーバーを含めて4億4千万の当選、当日はいつものように車で駅前まで行き。

車を駐車場に預け宝くじを換金しに行く、高額宝くじの場合100万ぐらいなら窓口対応だが1千万を超えると一度別室に通される、そこで手続きをする。

まずは現金にするかそれとも通帳に振り込んでもらうか、銀行からは通帳へ振り込むように促される。まあその方が安全なのと全額現金にするには当日では出来ないらしい。

何故かって?各銀行には4億もの現金普通置いていないんですね、指定した日までに用意してもらわなければならない、それに4憶もの現金持って帰ってどうするの?という事で俺は全額いや少しだけ現金にして後は通帳へ入れてもらう事にした。

換金がすべて終わるまで1時間はかかった、おまけをくれたよ高額当選者の栞だってさ。

現金化した一部の100万は他の銀行へ行き入金、これでローンは全て完済可能となり明日からは念願だった週休2日を取ることにする。

長年の夢だネ今までは週休1日だったからチラシやネット予約でも休日は週1と表示してあり、そうしなければ収入にならなかったからだが。

明日からはそういう苦痛からも逃れられる、もちろんバイトも辞めて当たり前の営業形態をやっととれるようになる。


次の月にも一等を当て今度は2億を手に入れた、ロト7は結局100万の当選止まりだった。

まあ2回も当てれば御の字だこれ以上欲を掻く必要もない。

正月が過ぎ年明けに車を買い替え、1月が過ぎ近場でマンションを購入する、今住んでいるアパートからマンションへ引っ越す。

店の近くの方が楽だからね、近所にはマンションも沢山あり物件は選り取りみどり、その中でも結構広い5LDK4千万の中古マンションに決めた。

リビングは南向き階数は7階一番上はやはり1億はするらしい、このぐらいが妥当なラインだ。

2月になり暇を見つけて次は店の改装をする、改装する為には内装屋さんとお話しなければならない。

店も今年で35年経ち昨年ボイラーとクーラーを新品に変えたが内装もすでに所々はがれてきていてボロが目立つ。

お店は1週間ぐらい休みにして店内の器材や荷物をレンタルボックスを借り一時移動することにした。

自分一人じゃ面倒なので全て引っ越し屋さんを頼んでやってもらったよ。

さすがにプロに頼むと早いね午前中で全て終わった、まあそんなに荷物が無かったからだが。

マンションへの引越しの方もついでに予約したから値引きもしてもらえた、引っ越すのは同じ市内だから同一市内割引もあってかなり安くしてもらえたよ。

細かい物は貴重品を除いて全て売却か廃棄処分、35年経つと椅子も棚もかなりぼろくて新しくした店には合わないだろうから。


3月1日に新装開店、中身は一新内装は又明るい白基調だが床は今回ベージュ系にした椅子も今回は明るめの色にして全体の調和を醸し出す。

店は久々に綺麗な時を取り戻した。

それから数か月、店を綺麗にしたからと言ってお客様の数は変わらない。

まあ休みも増やしたから仕方ないが、俺はこの年から夢の続きを現実で始める。

そう越後湯沢へリゾートマンションの物件を探しにいく。2300年の俺は中古で2000万だと言っていた。

6月の休日(火曜日)新車に乗り今関越道を走っている。

未来は変えられるんだ、今ならそう信じることが出来る。


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