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第2話事態の急変と「白獅子王」誕生 1 アウグスティヌスの反乱

かなりご無沙汰しております

惑星暦359年、神聖暦480年9月30日

第一次ヴィラベルフィアの戦いに敗戦したレグルス王国だったがアウケリア帝国からの侵攻が停止していた。


理由はアウケリア帝国軍とレグルス王国軍が第一次ヴィラベルフィアの戦いを行っている最中にラングランジュ連邦共和国軍がアウケリア帝国とラングランジュ連邦共和国の国境付近のアーダイトブルクを強襲、陥落させていたからである。


またアウケリア帝国領内でも問題が発生していた…皇帝オットーヴィルヘルム3世の危篤だったのだ。


さらにアウグスティヌスに対する弟ドレメルたちからの妨害が強く、アウグスティヌスの領地ザイトフレメンツでドレメルたちからの工作員により誘拐や不審死が多発。

これによりアウグスティヌスに対する不満はアウグスティヌスが今まで行っていた治世によりドレメルたちが想定していたよりはなかったものの不安感は強まる。



ユリアナたちはアウグスティヌスの直臣たちにより守られており、節度を持って接していたが、そのことすら槍玉に上がる。

アウグスティヌスにとってさらに問題だったのが皇帝オットーヴィルヘルム3世が危篤であるにもかかわらず、帝都にすら入れず勅命として謹慎処分を受ける。

(ここまで私を排除する謀略は完成していたのだな…私には敵があまりにも多すぎた‥)


そこでアウグスティヌスはザイトフレメンツの隣に位置するモーリッツの領地であるノールトフレメンツからアマリアを呼ぶ。


だが…モーリッツとアマリアにも謹慎処分が下っており、迂闊に動けなかったのだ。


そしてアウグスティヌスにとって最悪の事態が起きる。惑星暦359年、神聖暦480年11月8日惑星標準時午前3時27分、アウケリア帝国第15代皇帝オットーヴィルヘルム3世が崩御した


享年58歳だった。

そしてアウグスティヌスの廃嫡と弟ドレメルの第16代皇帝即位が発表された。

こうしてドレメルは皇帝ドレメル1世となる。


アウグスティヌスはユリアナたちの元へ向かうと

「ユリアナフォンヴァルトシュタインベルガー孃、グスタブ伯爵、聞いて貰いたい。私は廃嫡され弟のドレメルが皇帝に即位することになりました。私も危険ですが、あなた方にも危険が及ぶことになるようです。ですので私やアマリアとモーリッツをあなた方のレグルス王国へ亡命させていただきたいのです」

「アウケリア帝国の元皇太子と有力貴族をですか?あなた方は帝国主義者ではないのですか?我々民主主義国家の敵である帝国の皇太子と有力貴族を!じょうだ…」

「ユリアナ、待て!アウグスティヌス殿下、もしや殿下とアマリア孃それにモーリッツ公は共和主義者ではありませんか?」

「グスタブ伯爵、その通りなのです。私の領地ザイトフレメンツとモーリッツ公の領地ノルトフレメンツは共和政体の統治機構に近づけて行っていました。」

「どうして近づけてなのですか?殿下」

「いきなりすると領内の民衆や役人たちからの反発もありますし、さらに理解が得られないのが大きいからです、ユリアナ孃、それに民主化するにはそれぞれの国家で速さが違うのです。無理に速くしようとするのはそれこそ民主主義に反するでしょう」


ユリアナたちは不本意ながらもこれを了承する。


アウグスティヌスは密かにアマリアたちに脱出を伝えると、アマリアとモーリッツはこれを了承して脱出の用意を進めた

だが、アウグスティヌスたちの用意が整わない内に事態は動く。

惑星暦359年神聖暦480年12月1日、ドレメル1世はアウグスティヌスとモーリッツ公討伐の勅令を発布し討伐軍を編成、直ちに侵攻を開始する。

討伐軍司令官はリヒテンベルク侯爵で、鎧装機がオリベイラからグシオンに変わっていた。

グシオンはAランク鎧装機で悪魔型、専用武装はグシオンメテオハンマー、ギガントレールキャノンを装備している。

また副司令官にはガイウスマリウスフォンリヒテンシュタイン伯爵で鎧装機ユピテルに搭乗。


ガイウスマリウスは年齢27歳で、社会主義者という帝国の思想と違う考え方を持つ。

一見すると帝国主義と社会主義は民主主義ほど思想の乖離はないとおもわれるが帝国では社会主義も弾圧対象だった


何故なら社会主義は人々の平等を私有物を無くし全て国が管理する方法を執る共産主義へといたる途中…

全てを皇帝と貴族の為にある帝国主義とはまるで異なる





アウグスティヌスとモーリッツは迎撃の用意をしたが、同時にユリアナたちとの脱出準備も整えた。


ところが、ザイトフレメンツの住民たちが領主様の為なら喜んで帝国と戦うので亡命しないで欲しいと言われたのだ…

アウグスティヌスはそれで良いのか?感情だけで動いてはいないか?と住民たちに問うも、住民たちは領主様のなされてきたことで多少なりとも判断基準を得ました、他の領地と連携する、そしてレグルス王国に支援要請をする、そのためにレグルス王国のユリアナ様たちをレグルス王国本国へ返還し、それを条件に交渉して支援を取り付ける。


その際、アウグスティヌス様が民主主義者であることを物的証拠と思想を提示すれば多少は影響されるのでは?


アウグスティヌスは住民たちにその考えをまとめた者は誰か問うと若い平民を指した、アウグスティヌスはその住民に名前を聞いた。


名をユリアンリグレスと言いますと…

ユリアンリグレス、後のアウケリアザイトフレメンツ朝ヴァルトシュバイン王国の宰相である…


年齢は21歳、アウグスティヌスが政策で開いた学校で教育を受けていた

 

アウグスティヌスはユリアンたちの意見を容れてレグルス王国との交渉に入るべく使者をレグルス王国へ派遣する。


第一次ヴィラベルフィアの戦いで難を逃れたリリシアは残る州総督を招集。


空位のレグルス総督と北ルシダルシア総督を除く州総督が集まる。


議題はアウグスティヌスとの同盟

条件として、捕虜になっているユリアナたちとの交換となってくる


さぁ…どうなるかな?

















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