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『おいチビ。子分を可愛がってくれたのは、てめぇか? 俺が屋久中のアブこと、流虻三(ながれあぶぞう)と知っててやったんだろうなぁ?』

『ヒューッ! いいぞ虻さん、やっちゃってください!』


 五分後。


『畜生、このままで済ますと思うなよ! 茂久市六(もくしろく)の鷲さんに連絡しとけ!』

『ええっ、茂久市六と言えば、有名なヤン高じゃないっすか……』


 後日。


『お前か? 最近調子乗ってる中坊って奴は。俺は中空鷲尾(なかぞらわしお)ってんだ。いっちょ遊んでもらおうか』


 十分後。


『ぐ……っ、強ぇ……どうやらミシェルの二代目ってのもハッタリじゃねぇみたいだな。これは……俺じゃ荷が重かった……』

『わ、鷲さん!?』


 また後日。


『いい加減つけ回されんのも面倒になってきたから、この際アタマから潰す事にした……あんたが裏番なんだろ? 俺が勝ったらもう手下をうろちょろさせんのやめさせろ』

『中坊がいきなり殴り込んできたかと思えば……おい、お前らこいつに礼儀ってもんを教えてやれ』


 一時間後。


『ハア、ハア……やるな、中坊。あの人の息子だとすれば納得だ……気に入った! お前、茂久市六に入って裏番やれ』

『ぜえ、ぜえ……やなこった! 俺は高校で彼女と平和にいちゃつきたいんだよ。お前ら勝手にやってろよ』

『ハア……ふふふ、全員気絶させながら、よく言うぜ。まあ約束は約束だ、またしつこいバカが出てきたら、連絡くれよ』


『あ、あいつとうとう茂久市六の裏番と引き分けちまったぜ。おい、どうする!?』

『き、決まってるだろ? ……参りました、舎弟にしてください~!!』


  △▼△▼△▼△▼


「……とまあ、勢いのまま隣市一帯まで制圧しちゃったんですよね」

「いやー、かっこよかったよな、夜羽さん」

「へえ、そうなの……茂久市六 (※茂久市立第六高校。県一番の不良校)の裏番とね……そう言えば受験前の大事な時期に、複雑骨折で入院した事あったわよね? 階段から落ちたって聞いてたけど」


 夜羽をちらりと見遣ると、真っ青になって小鹿みたいに震えている。夜羽が中学の時、不良共を蹴散らした事に関しては、炎谷さんから聞いたけど……まさか高校の裏番にまで喧嘩売ってたなんて。


「あの時、どれだけ心配したと思ってんの!? つけ狙われてるなら、言ってくれればよかったのに!」

「ご、ごごごめんなさい! ミトちゃんを巻き込みたくなかったんだよぅ」

「すげぇ、あの夜羽さんが押されてる……さすが『赤眼のミシェル』のスケなだけあるな」

「可愛い顔して、実はゴリラだったりするのか……?」


 おいコラ、私はスケでもゴリラでもない! 普段の夜羽がとんでもないヘタレなだけよ。

 でも困ったわね……なんでこの(自称)舎弟が現れたのか知らないけど、サングラスをかけた夜羽に用があるのは確実だ。もう夜羽には、危ない事してほしくないんだけどな……



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