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君の好きな花。
春が訪れると桜の花が咲く
当たり前のことだけど
その桜を見るたびに思い出す
見上げた桜の木はあの頃と変わらず
今もずっと見守っていてくれる気がする
あの時の、あたしの決断は正しかったのか
どんなに悔やんでも
あの頃には戻れないけど
今はそれを糧に笑顔で生きること
それがあの時
あたしを愛してくれた彼に出来る
唯一のことだと思うんだ
今でも忘れない
あの時があるから今の「私」がある
選ぶ道が違えば今も貴方は私のそばで笑ってましたか
この子を抱いてくれましたか