朝
『おはよー、早速でかけるよー』
「おはよーです」
『今日も同じところいくね』
「分かりました」
やってきたのは昨日と大体同じ所である。
『どれかオススメあるかな』
「うーん、超越者になる目標があるんですよね?」
『うーん、目標っていうか、目的っていうか、もうミッションかな』
「そしたら、いろんな称号が欲しいんで、弱いのから、色々倒していきましょう」
『わかったー。』
吾輩の助言どうり、サーナタリアは、とにかく色々倒していった。
その結果、
「パターン攻め」...パターンにハメるとその1つ後の攻撃力が2倍になる。
「認識力分散」...相手の意識を2つか3つに割いて、キャパシティオーバーを狙う。
「牽制強化」...相手への牽制のバリエーションが増える。
これら3つの称号が手に入った。
『何か微妙?』
「いや、大体この3つの応用でいけると思いますよ」
『そう?何かもっと派手なの期待してたけど』
「まあ、他の称号も重複してるんで、どんどん効果増し増しで目に見えて
派手になっていくと思います」
『そうかー、地道にいけって事か』
「そうですそうです」
「あと範囲攻撃が欲しいんで、天才じゃなくて、普通のドッペルゲンガー
も倒しときましょう」
『うん、わかったー』
サーナタリアは無事、普通のドッペルゲンガーを見つけ倒し、「幻影」の称号を
手に入れた。効果は、2体程自身と同じ分身を生み出す。
ただし、体力を3倍消耗する。
又、分身の行動は本体の行動を、1体目が1秒遅れて、2体目が2秒遅れて、模倣する。である。
中々癖が強く、応用もできる、強力な称号である。
『私、格闘は好きだけど、格闘ゲームは苦手なんだけど』
「あ、じゃあ、自分がサポートしますね」
『うーん、お願い。任せた』
サーナタリアが何故格闘ゲームネタを知っているのかは一旦あいて、おくとしよう。
「じゃあ、これで範囲攻撃も覚えたんで、53匹ネコでも倒してみますか」
『え?!そんなひどい。』
「大丈夫です。大丈夫です。野良猫ですから」
『いや、野良でもひどいよ』
『私にそんなことをしろというのか』
「ここは心を鬼にしましょう」
『えー、ちょっと待って、心の準備が。あ、そうだ他のにしよ。』
『それがいいよ』
「いや、ここは試練だと思って乗り越えていきましょう」
『え、しんだりしないかな?』
「大丈夫、昏倒するだけですから」
どっちかというと吾輩が鬼である。